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登録日:2014/12/29 Mon 12 40 34 更新日:2023/10/02 Mon 17 20 22NEW! 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 DM SR アウトレイジ アウトレイジMAX エグザイル・クリーチャー スーパーレア ツインパクト テスタ・ロッサ デュエル・マスターズ デュエル・マスターズ プレイス ヒーローバンク マジック マジック・アウトレイジMAX リア充 不屈!熱血!! テスタ・ロッサ 勇気と知識 テスタ・ロッサ&アリス/「行くぜアリス!」「行けるわテスタ!」 名称カテゴリ 多色 多色クリーチャー 残念なイケメン 水文明 水文明のクリーチャー 火文明 火文明のクリーチャー 灼熱の斬撃 テスタ・ロッサ 灼熱の演奏 テスタ・ロッサ 灼熱の誓い テスタ・ロッサ 灼熱の闘志 テスタ・ロッサ 灼熱憤怒 テスタ・ロッサ 灼熱連鎖 テスタ・ロッサ 王来篇 紅き血の テスタ・ロッサ 赤い稲妻 テスタ・ロッサ オラクルの真実を知った時、その血は灼熱となって少年をアウトレイジへと目覚めさせた! テスタ・ロッサとは、TCG「デュエル・マスターズ」に登場するクリーチャー。 エピソードシリーズ最終章のエピソード3で登場したアウトレイジであり、「テスタ・ロッサ」の名称カテゴリとして何種類も収録されている。 ●目次 テスタ・ロッサ一覧 環境での動向 デュエル・マスターズ プレイス 背景ストーリーエピソード3 王来篇 メディアミックスでの活躍伊原版 ヒーローバンク 備考プレイヤーからの扱い テスタ・ロッサ一覧 紅き血の(ザ・ヒート) テスタ・ロッサ C 火文明 (4) クリーチャー:アウトレイジ 4000+ 自分の他のクリーチャーがどこからでも墓地に置かれた時、そのターン、このクリーチャーは「パワーアタッカー+5000」と「W・ブレイカー」を得る。 オラクルからアウトレイジになった当初のテスタ・ロッサ。アウトレイジの墓地戦略を活かした能力を発揮する。 ブレイカーは重複しないがパワーアタッカーはいくらでも重複するので、パワーだけならがんがん上がる。 もっとも、クロスファイアやカツキングがいるアウトレイジでテスタ・ロッサで高パワーを狙うメリットはあまりない。 灼熱の斬撃(ジ・アグレッシブ) テスタ・ロッサ VR 火文明 (8) クリーチャー:アウトレイジMAX 7000 このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。それが呪文であれば、このクリーチャーをアンタップする。 W・ブレイカー MAXに覚醒し、擬似無限掌を得る。しかし効果の問題として呪文多用型のアウトレイジデッキでは《紺碧術士 フューチャー》のほうがより強力であり、こちらが採用される事例はあまりない。 無限アタックも《牙神兵ガンガン・マンモス》のほうがやはりアウトレイジと組み合わせて確立させているため評価が下がる。 一応、こちらはこちらでそれなりの強さではあるのだが、なぜかベリーレアでの収録であり、レアリティに見合っていないのではないだろうかと言われている。 不屈(ハートビート)!(・)熱血(ヒート)!! テスタ・ロッサ C 水/火文明 (4) クリーチャー:アウトレイジMAX 3000 マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 このクリーチャーが破壊された時、次のうちいずれかひとつを選ぶ。 ►バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。 ►自分の手札を1枚捨て、その後、カードを1枚引く。 お前はジョナサン・ジョースターか。再びコモンに戻ってきたテスタ・ロッサ。 《闘竜麗姫アントワネット》に比べると重いが、後述のカードで出せる点で差別化したい。 灼熱連鎖(ラスト・バーニング) テスタ・ロッサ SR 火文明 (7) エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX 6000 W・ブレイカー 灼熱ドロン・ゴー:名前に《テスタ・ロッサ》とある自分のクリーチャーが破壊された時、このクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、自分の山札の上から5枚を墓地に置き、その後、その中からエグザイルではない名前に《テスタ・ロッサ》とあるクリーチャーをすべてバトルゾーンに出す。そのクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。自分のターンの終わりにそのクリーチャーを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。 自分の他の、名前に《テスタ・ロッサ》とあるエグザイル・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。 コモン→ベリーレア→コモン→スーパーレアとよくわからないレアリティの変遷を遂げたテスタ・ロッサ。 ついにエグザイル・クリーチャーとなり、テスタ・ロッサ踏み倒しという能力を引っさげてきた。これによって既存テスタ・ロッサの価値が上昇することに。 ……なのだが、そもそもテスタ・ロッサの絶対数が少ないため核に据えたデッキが組みにくいというジレンマがあった。 鬼丸やグレンモルトに比べて汎用性は著しく劣るのはご愛嬌か。 灼熱憤怒(ドラスティック) テスタ・ロッサ P 水/火文明 (5) クリーチャー:アウトレイジMAX 3000+ スピードアタッカー このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札からアウトレイジを1体捨ててもよい。そうしたら、カードを2枚引き、このターン、このクリーチャーのパワーを+3000し、「W・ブレイカー」を与える。 「超ブラック・ボックス・パック」に収録されたテスタ・ロッサ。 アウトレイジのディスカードによりパンプアップする。5コストのクリーチャーとしてはなかなか強力で、アウトレイジデッキとのシナジーも良好。 イラストは伊原しげかつ氏が担当。ちなみに灼熱憤怒している理由は「アリスがボコられたから」らしい。 赤い稲妻(サバイバル・スター) テスタ・ロッサ C 火文明 (2) クリーチャー:アウトレイジ 2000+ バトル中、このクリーチャーのパワーを+2000する。 相手のターン中に、相手のクリーチャーが召喚以外の方法で出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを墓地に置く。 《とこしえの超人》や《異端流し オニカマス》に次ぐ軽量級踏み倒しメタとして登場。 それらに負けず劣らず強力なカードであり、登場早々に火の絡むビートダウンデッキにおける常連の立ち位置を確保した。 今までのテスタと違い青年のような見た目になっている他、言葉使いもなんか堅い。彼も成長したという事か。 勇気と知識(ブレイブ・ブレイン) テスタ・ロッサ&アリス P 水文明 (2) クリーチャー:アウトレイジMAX 2000 このクリーチャーが出た時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。 「行くぜアリス!」「行けるわテスタ!」 P 火文明 (5) 呪文 S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) 相手のパワー7000以下のクリーチャーを1体破壊する。 とうとうアリスと一枚のカードに収まってしまった。リア充め…… 手札交換能力は勿論、ツインパクトであるため《灼熱の斬撃》で捨てた際にアンタップでき、2コストという軽さもあって《灼熱連鎖》にも繋ぎやすい。 呪文面のスペックは淡白だが、状況に応じて使い分けられるツインパクトとしては及第点。焼ける範囲も結構広い。 灼熱の闘志(バーン・ザ・ハート) テスタ・ロッサ P 水/火文明 (2) クリーチャー:アウトレイジMAX 2000 このクリーチャーが出た時、カードを2枚まで引く。その後、こうして引いた枚数と同じ数、自分の手札を捨てる。 《赤い稲妻》《勇気と知識》に次ぐ2コストのテスタ。 任意で手札交換が出来るが、注目すべきは2コストのテスタ・ロッサを最大12枚投入できるようになった事。 テスタ・ロッサ自体も8種類に増えた為、《灼熱連鎖》主軸の専用デッキ構築がかなり現実的なものとなった。 灼熱の演奏(フレイミング・ブレイング) テスタ・ロッサ C 火文明 (3) クリーチャー:マジック・アウトレイジMAX 1000 スピードアタッカー このクリーチャーが出た時、自分の手札からマジックまたはアウトレイジを1枚捨ててもよい。そうしたら、カードを2枚引く。 エピソード3終了後の世界で、マジック・アウトレイジMAXとなってロックバンドを始めたテスタ・ロッサ。 往年の名カード《解体屋ピーカプ》に、手札の増える手札交換を得たカード。 事実上のキャントリップアタッカーであり、アウトレイジの墓地利用戦略にも合致する優秀なカード。 環境での動向 ガチ志向のプレイヤーからの評判はあまり良くない。 名称カテゴリとしての側面が強く専用構築でもなければ扱いにくいのである。もっとも、エピソード3は前後のシリーズに比べても汎用性より、よく言えば専用デッキでの爆発力を志向したデザイン(悪く言えば、他との相性をあまり考慮していないデザイン)が多いため、テスタ・ロッサだけの問題ではないが。 ……というのがエピソード3時点での評価。 しかし時は流れ、王来篇で復活した《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》は踏み倒しメタとして【我我我ブランド】や【鬼羅.Star】、【モモキングRX】などの数ある環境デッキの初動メタカードとして大活躍。 アウトレイジの墓地利用戦略がクロニクルデッキでフィーチャーされたことで手札交換持ちの《灼熱の闘志 テスタ・ロッサ》も【墓地ソース】の初動として活躍するなど、それまでとは打って変わって環境デッキでもよく見る存在となった。 さらに、アビスレボリューション期ではテスタ・ロッサを4種16枚投入した【オカルトテスタ】とも言うべきループデッキも出現。 初動の2コストテスタ・ロッサから《灼熱連鎖 テスタ・ロッサ》の出し入れを繰り返し、最終的には溜まった墓地から《禁断竜王 Vol-Val-8》がEXターン条件を満たしたうえで登場する、というテスタ・ロッサ尽くしのデッキである。 デュエル・マスターズ プレイス 灼熱の誓い(ラスト・イグニッション) テスタ・ロッサ C 火文明 (2) クリーチャー:アウトレイジ 3000 破壊された時、自分のシールド1つを手札に戻す。 ただし、その「S・トリガー」は使えない。 プレイスにおけるゲームオリジナルのテスタ。 《ライラ・ラッタ》に類似したシールド回収を行えるが、いかんせんタイミングが悪いか。 背景ストーリー エピソードシリーズから恒例になった「リア充枠」担当だが、E1のリュウセイ、E2の鬼丸、DSのグレンモルトと違い、背景ストーリー上での主役とは言い難い。 エピソード3 クロスファイアやアリス、パルサーと仲間になっており、設定上元オラクル教団の関連団体のメンバーであったことが判明している。 アウトレイジMAXやエグザイルの力を得て、カツマスターとブリティッシュの戦いに割ってはいろうとしたゴッド・ノヴァを食い止めることに尽力する。 このとき、テスタを援助するためにアリスは自らの力を全て開放する。 2人の命がけの行動に恩義を感じた《不死帝 ブルース》は最後の力で二人の友人、クロスファイアを復活させるのであった。 《戦慄の取引 ビッグ・パルサー》のフレーバーテキストによると、全ての力を出し切った2人はここで行方不明(あるいは戦死)となってしまったようだが……。 クロスファイアとアリスはDS世界でも存在を確認しているが、テスタ・ロッサは未だ顛末が描かれていない。 王来篇 《不死帝の黒玉 ジェット》によって蘇生され、まさかの十王世界にて復活(*1)。 我欲の電磁に支配されたカツキングを救うべく、再び戦いに身を投じる。 電融王の座を奪われてコントロールを失っている様子を見て「カツキングが自分のために拳を振るっている」と解釈して不思議な喜びを感じ、弱体化していたこともあって撃破に成功する。 カツキングの魂こそ解放したテスタ・ロッサだったが、その後にかつての盟友のアリスや強敵だったゾロスターがディスタスに変貌した姿を見て失望。 そんな中で《未来覇王 ググッピー》と出会い、互いの恩人について語り合ったことで魂を救われたテスタ・ロッサはググッピーと英雄になるために同志の関係を結んだ。 メディアミックスでの活躍 伊原版 伊原版では更に詳しい描写があり、元オラクルの信徒(この時は髪を下ろしていた)だったが、その集会に現れたクロスファイアたちの自由な生き様に憧れると同時に、ゾロスターの残虐性(このときはまだ残酷なキャラだった)を見てオラクルをやめ、「真面目に不良を勉強し、しっかりとしたアウトレイジ」になることを誓う。 仲間のために命を懸けて行動する姿に多くのアウトレイジが心を動かされるが、同時に自分を拾ってくれた恩人のクロスファイアをはじめとした仲間を失ってしまう。 最後は自分がレイジクリスタルの力によって姿を変えイズモを倒し、その死に際のアドバイスに従い崩壊した世界を作り直す。 ヒーローバンク 伊原氏が両者のコミカライズを手がけた関係でヒーローバンクにもヒーロー着として出演。 もともとヒーローバンク自体が多くの企業のスポンサーから成り立っているゲームであるため不自然ではないが、デュエル・マスターズの代表格ではないテスタ・ロッサが出演したのは珍しい。 ちなみに、タイアップ企画でデュエマのクリーチャーがゲームに登場するのはロックマンエグゼ5にチップとして登場した《龍炎鳳エターナル・フェニックス》と《暗黒王デス・フェニックス》に続き3体目。「自身で操作できるデュエマクリーチャー」としてカウントすれば初となる。 開発時期の関係か「ザ・ヒート」と「アグレッシブ」以外はオリジナル技「ブラッド・ソード」「レッド・スマッシュ」となっている。 また流石に「マフィア」「ギャング」「ヤクザ」を元にしたなんて金儲けをイメージしたゲームでやらかすのがまずいからか、元の職業が不明となっている。 アウトレイジでは唯一、体の変形能力が3Dで見られる。 備考 プレイヤーからの扱い 人情に熱く諦めない心を持つという根っからの主人公気質なのだが、子供よりはむしろ背景ストーリーに囚われた大人に好評のようである。 特にアリスと絡まされることが多く、アリスに弄ばれたりアリスにいじめられたりアリスに甘やかされたりと言った妄想が繰り広げられる。つーかほぼアリスがらみばっかです。本当にありがとうございました。 2人の関係はリュウセイとプリンのような「姫と従者」ポジでもなく、鬼丸とモエルのような「(血の繋がっていない)妹分」ポジでもなく、ましてやグレンモルトとアイラのような「幼なじみ」でもない言わば「上司と後輩」といったもの。子供向けTCGの割にはなかなかアダルトな関係と言える。 見ろ!あれがWiki篭りだ!その追記・修正のたぎりは何人にも止められない! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 見た目や性格は少年漫画チックでおいしかったのに、肝心のカードの性能や背景ストーリーでの扱いが残念だった不遇のキャラ。DSでクロスファイアやアリスと一緒に復活して欲しい -- 名無しさん (2014-12-29 15 29 01) 目立った活躍は無いけど最後まで自分の信念を貫いた漢。灼熱連鎖の成長して凛々しくなった姿も格好いい -- 名無しさん (2014-12-29 23 31 48) テスタロッサ専用構築のデッキがどこぞの架空デュエマで暴れてたな -- 名無しさん (2015-05-29 18 52 39) 革命でアウトレイジ復活するらしいから、テスタくんもアリスちゃんもワンチャンあるで -- 名無しさん (2015-05-29 21 26 44) とりあえず生きてて良かった。半分サイボーグになってるせいかなんか大物っぽい -- 名無しさん (2016-02-05 12 41 35) 40枚フルロッサのデッキが作れるようになる日が来ると信じてる -- 名無しさん (2016-03-08 22 44 34) スーパーレアになったなら、ついに次はビクトリーかと思いきやねえ……。どうせならリュウセイとプリン姫みたくアリスと二人一組でカード化してもらっても良いんじゃない? -- 名無しさん (2017-08-04 21 03 27) ↑3 革命編の世界であの姿なことを考えるにイズモに瀕死の重傷を負わされた際にDS世界にプレインズウォークしたのか或いはDS世界のテスタかのどちらかだから元居た世界でテスタが死んだことになってるのは間違いない。 -- 名無しさん (2019-01-22 14 10 57) ↑2 あなたは預言者か?まさか本当にアリスと2人一組のカードが出るなんて… -- 名無しさん (2021-07-20 21 23 01) こうなると灼熱憤怒は時系列的にクロニクルデッキの直前かね? -- 名無しさん (2021-10-02 00 27 41) アリスとのリア充カードが出来たかと思った矢先に宿敵ゾロスターも恩人カツキングも兄貴分クロスファイアもそして恋人(?)アリスも皆してテスタに襲い掛かってくるという悲劇… -- 名無しさん (2022-01-01 02 00 54) 何故かE3世界でしれっと蘇ってるけど…何があった? -- 名無しさん (2023-07-29 13 57 18) デュエプレだと未来から灼熱の闘志が送られてきたとはいえ灼熱連鎖含めたほか全部収録されないとは…チッタペロル互換の新規テスタのフレーバーがとてもいいし2ndも最高だから複雑な気持ち -- 名無しさん (2023-07-29 14 08 02) 項目名を紅き血の テスタ・ロッサからテスタ・ロッサ(デュエル・マスターズ)に変更する事を提案します。一週間待って反対意見がなければ編集します。 -- 名無しさん (2023-09-25 18 47 51) 名前 コメント
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アスタロッテ アスタロトの別名。
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「3日後の午後5時45分。貴方の存在はこの世から消える」 「理解が容易になるよう言語化すると――――」 「死ぬ」 それは、今日の放課後。 いつもと同じように部室に向かった俺は、いつもと同じように扉をノックしてから部室に入る。 「こんにちは」 「こんにちはぁ」 「フフ、こんにちは」 俺が挨拶をすると、既に来ていた朝比奈さんと古泉が挨拶を返してくれた。というか古泉、今何故笑った? 「ハルヒはまだか?」 ちなみに、長門はいつもと同じように部室の端で本を読んでいる。 「まだ来てないようですね」 「そうか、それは平和なかぎ―――」 「やっほー!!皆居る!?」 言い終わる前に当人がドアを蹴り開け部室に入ってきてしまった。今もし俺がドアを凝視していたりしたら見えてただろうな。 「やー、ちょっとねぇ、コンピ研に本借りてきたのよ」 「・・・何のだ?」 「じゃーん!『サルでも解かるC言語』!折角パソコンあるんだからなんか高度なことやってみたかったのよね~」 …一応聞こうか。 「ハルヒ、それは誰がやるんだ?」 「あんたに決まってるじゃない!」 『お前』がやりたいんじゃないのか? 「ホラ!これ読んでソフト作るなりHP充実させるなりハッキングするなりなんでもしなさい!」 ハルヒがその本を俺に押し付ける。 その場でパラパラと捲ってみたが、サルは愚か人間の俺にも到底理解できそうに無い。 「何か出来たら呼んで!見てあげるから」 恐らく・・・何も出来ないけどな。 予想通りその日には何も出来ず、俺達は部室から退散することになった。 そしてそれは、帰り道、他の皆と別れたあとだ。 「待って」 その日初めて聞いた長門の声は、背後から掛けられたものだった。 「長門?どうしたんだ?」 「話がある」 「何だ?」 「ここでは出来ない。私の家で」 そう言うと長門はさっと踵を返し、トコトコ歩いていってしまう。 このまま放って置いたら長門は振り向いてくれるのか、無視して歩き続けるのか興味が湧いたが、ここは素直について行くことにする。 この部屋に来るのも何回目だろうな。別に数える気にもならないが。 古泉が置いていったツイスターゲームがまだ壁に立てかけてある。 「それで、話って何だ?」 俺と長門が机を挟んで向かい合って座ると、俺が切り出した。 しかし長門はその問いかけには答えず、初めてここに来たときのように湯飲みにお茶を注ぎ始めた。 「飲んで」 「なぁ長門――――」 「飲んで」 長門らしくない、有無を言わせない口調だった。まぁそんなに言うんだったら飲むが・・・。 俺が60度程のそのお茶を飲み干すと、長門が聞いてきた。 「落ち着いた?」 「ああ・・・」 初めてのときは確か「おいしい?」って聞かれたっけな。こいつが疑問系で喋るのはすごく珍しいな。 「それで何だ?話って」 改めて俺が聞くと長門は眉を1ミクロン動かし、言った。 「落ち着いて聞いて欲しい。3日後の午後5時45分。貴方の存在はこの世から消える」 …言ってる意味が解からない。というか落ち着いて欲しいならちょっと間を空けてくれたりしても良いんじゃないか。 「長門、解かりやすく説明してくれるか?」 「理解が容易になるよう言語化すると――――」 長門はここまで言うと黙ってしまった。 「あ、長門?」 一呼吸空けてるだけかと思って待ってたんだが。 「理解が容易になるよう言語化すると――――」 そして、長門は次の瞬間、間違いなくこう言った。 「死ぬ」 「死ぬ?俺が?」 理解できない。信じられない。しかし、 「そう」 長門が言うなら間違い無い・・・のか? 「それで、何で俺が死なないといけないんだ?」 俺が聞くと長門はこう短く答えた。 「運命」 運命か・・・文句の付けようが無い理由ではあるが・・・。 「何故それが解かる?そして何故俺に教える?」 「私達の立場としては、貴方に消えてもらっては困る。そこで貴方に猶予を与えることにした」 「どういう意味だ?」 こう聞くと、長門は少し間を空けてこう言った。 「貴方次第」 いや、さっぱりわかりません長門さん。 「後のことは一人で落ち着いて考えて欲しい。今日は帰って」 「長門――――」 「帰って」 結局俺は余命3日と告げられたあと、家に帰された。 死亡宣告されたんだからもうちょっと焦ったりしても良いんじゃないか、と自分で思うのだがどうもそんな気にはなれない。 全く信じられない。自分は怪我も病気も無い健康体だ。 かといって長門がいままで間違ったことを言ったことがあるか?答えは否だ。あいつは常に正しい。 よし、明日病院に行こう。 俺はそう決心したあと、風呂→晩飯→ベッドというルートを辿り、眠りについた。 「あー、別に何も無いですね。一応、風邪薬出しときます?」 「いえ、良いです・・・」 翌日俺は学校を2限目行くことに決め、病院へ向かった。 「今日はどうしたの?」 と、問われ。 「なんか調子が悪くて・・・」 と適当に答えた俺を、そのお医者様はとても丁寧に診てくれた。それがこの上なく申し訳なくもあった。 この人は将来教授か何かになれるかも知れない。いや、今の医局は・・・そんな話は良いか。 「どうしたのキョン?あんたが居ないと暇だったわ~」 ハルヒが頬杖をついたまま言ってくる。俺は自分の席につくと、こう答えた。 「別に、寝坊だ」 「嘘。だって岡部が『キョンは病院に行った』って言ってたもん」 くそ、岡部め・・・。と言うか『キョン』って誰だ? 「・・・何か調子が悪い気がしたんだ」 「ふーん、それで何も無かったんだ!うわっ、恥ずかしいわそれ!」 ああ、理解してくれて嬉しいよ。 ちなみに、ハルヒと同じようなことを、谷口、国木田、他数人にも言われた。 いつもと同じように部室へ向かうと、そこには運良く長門しか居なかった。 ヨシキタとばかりに俺は長門に質問をぶつける。 「なぁ長門、昨日の事だが、もうちょっと詳しく説明してくれるか?全く実感が湧かん」 実感が湧いてしまったら湧いてしまったで恐怖で眠れなくなったりしそうだが、それを怖がっていても始まらない。 「説明は不可能」 おいおい。 「運命」 おいおいおい。 「いや、じゃぁせめて死因とか解からないのか?」 「解からない」 時間は正確に解かるのに? 「解かるのは、時間と『消える』という事実だけ」 「それは間違い無いのか?」 「間違い無い」 そんなに自信を持たれてもなぁ・・・俺はどうすればいいんだ? 「全ては、貴方次第」 だからね、それが解からないて言ってるんですよ長門さん。 「うーむ・・・」 俺が次なる質問をしようかやめとこうか、考えていたとき。部室のドアが開かれた。 「あれ?お二人さん、そんなに近づいて何をやっていたんですか?お邪魔なら帰りますが」 「そんな気遣いは無用だ」 いつもと変わらない、ニコニコスマイルの古泉だ。 「涼宮さんには内緒にしておきますよ」 「だからそんな気遣いはいらん」 「フフ、冗談です」 そんなバカな会話をしてる途中・・・俺は不覚にも、いらんことを考えてしまった。 もし3日後死んだら、この部室に来て古泉とこんな会話をすることも無くなってしまう、と。 「どうかしました?」 「んん?あ、いや、なんでもない・・・」 「すみません。ちょっと遅くなってしまって・・・」 次に入ってきたのは朝比奈さんである。いつもと変わらず可愛い。 だがもし、3日後死んだら、このお姿を拝見することもできな―――。 「キョン君?どうかしたんですか?顔、変ですよ?」 「あ、いえ・・・ちょっと考え事を・・・」 やばい。 「こにゃにゃちわ~!キョン!プログラム製作は進んでるの!?」 ああ、ハルヒ、3日後にはお前の姿を見ることも出来なくなるのか? 「キョン?ちょっと!聞いてるの!?」 「ああ、聞いてる。で、何だっけ?」 「やっぱり聞いてないじゃない!」 「長門・・・何か、皆に会ったら実感ってやつが湧いてきちまったよ・・・」 「そう」 その日の帰り道、俺は昨日の長門がそうしたように、長門を背後から呼び止めた。 そして、俺は長門に今日感じたことをありのままに話した。 「古泉にも朝比奈さんにもハルヒにも、お前にももう会えなくなるのかって、そう思っちまった」 「そう」 「なぁ、長門。俺が死ぬのを回避する方法は無いのか?」 俺は長門の回答に一縷の望みをかけた。だが、次の瞬間長門の口から出てきたのは、絶望的な言葉だった。 「出来ない」 そして、こう付け加える。 「運命は変えられない」 「・・・」 運命は変えられない、か。最初に言い出したのは何処のどいつなんだろうな。 「運命、か。長門らしく無いな」 「私に、それを変容させることは許可されていない」 「そうか・・・」 じゃぁ仕方ないな、ともいかないんだが・・・どうしようも無いもんな。 「それじゃぁ、長門。人としてお前に聞きたい」 別にその質問によって俺の何かが変わるわけでは無いが、一応知っておきたかった。 「俺が死ぬって知ったとき、どう思った?」 こう聞くと、長門は少しの間俺の顔を見つめたあと、こう言った。 「ちょっと残念」 「ちょっとかよ・・・」 俺は家の、自分のベッドの上で呟いた。 いや、しかし長門が『ちょっと』残念に思うぐらいなんだから、他の奴らは『物凄く』残念に思うかも知れない。 俺は人に恨まれるような生き方はしていない筈だ。俺が死んだら、それなりに悲しんでくれる人も居るだろう。妹なんかは手がつけられなくなるかもしれないな。 そのとき朝比奈さんは、古泉は、ハルヒは、何を考えるのだろうか。 朝比奈さんは・・・泣いてくれると思う。是非そうであって欲しい。 古泉は葬式とかでも笑ってそうな気がする。でも場はわきまえる奴だからなぁ・・・。 ハルヒは・・・泣かないよな。ハルヒだから。 でも、見てみたい。ハルヒが泣いてるところ。 長門によると、俺が死ぬまであと2日だ。 もう明後日までの命かも知れないのに律儀にも学校に向かう俺は何なんだろうね。俺には将来のために勉強する必要も無いのに。 が、その理由はハッキリしている。 「よっキョン!今日は病院行かなくていいのか?」 「もう谷口。その話、キョンが本気で嫌がってるの気付いて無いの?いい加減にしないと友達無くすよ?」 一つは、こいつらに会うためだ。 「なぁ谷口、国木田、高校生になってからお前等と学校の外で遊んでないよな」 「ん?ああ、そうかもな。映画のときは別にしても」 「すまない」 「は?」 キョトンとしている二人をおいて、俺は自分の席へ向かった。 「あ、キョン!今日は病院行かなくていいの?」 でも、一番会いたかったのはこいつかも知れない。 「お前らって、意外と似てるところがあるよな」 「は?何の話?」 「いや、別に」 その日の授業の内容は、一文字たりとも覚えていない。 「やぁ、涼宮さんならまだですよ」 俺が部室に入って一番最初に聞いたのは、古泉の声だ。 「そうか」 俺は適当に答えてから自分の席に座る。 「なぁ、古泉。運命ってどう思う?」 俺は思いついた質問を、迷わずに口に出した。 「運命、ですか?いきなりどうしたんです?」 「いいから答えろ」 「そうですね・・・」 古泉はしばらく腕を組んで考える仕草をしたあと、こう言った。 「一般的に『運命は変えられないもの』なんて言われてますが、僕はそういったものを信じません。運命は『努力次第で変えられるもの』だと、そう思います。いや、むしろ運命なんか存在しない、と言った方がよろしいでしょうか」 「そうか、ありがとう・・・」 長門と真っ向から対立する意見だ。だが長門と古泉、どちらをの意見を信用するかと問われれば、俺は迷わず長門と答える。 長門は嘘をつかない。そして常に正しい。 古泉は本心を言っているとも限らず、しかも基本的には俺と同じただの人間なのだ。間違ったことも言う。 でも古泉、お前のお陰で少し希望が生まれた気がするよ。 「どうかしたんですか?悩み事があるなら相談に乗りますが」 「いや、大丈夫だ」 このことは、なるべく話さないでいよう。古泉なら天下の名医だとか運命を捻じ曲げる霊能力者だとかそんな感じの知り合いがゴロゴロいそうだが、それらが長門に敵うとも思えない。 しかし、俺は古泉のお陰で、一つのことに気付けた。 こんな事をしている場合じゃない、と。 「あ、キョン!どう?プログラム製作は進んでる?」 「ハルヒ、悪いが今日はそんなことをしてる場合じゃない」 俺に残された時間は少ないんだ。そんな出来る見込みの無いもの作ってる暇は無い。 「え?何か用事でもあるの?言ってみなさい。一応聞いてあげましょう」 「用事っていうか・・・」 俺は頭の中で何を言うかと、それからの展開を考えられるだけ考えた。よし、これで良い筈だ。 「ハルヒ、出かけよう」 「は?何処に?」 「あー・・・その辺をブラブラとな」 「いつ?」 「今から」 「うん、ふざけんな♪」 …そりゃそうか。 「大体出かけるなら明日で良いじゃない、休みなんだし」 「ああ、明日も行こう。んで今日もだ」 「意味解かんない」 まぁ俺でもそう思うな。というかなんか自分の言ってることがハルヒっぽい。 ハルヒって実は『明日死ぬかも知れない』とか考えながら生きてる人間なのか? 「良いのではないですか?行ってあげれば」 何故かここで古泉が首を突っ込んで来る。ん?何か言ってることがおかしくないか? 「彼があそこまで言うのには何か理由がある筈ですよ。行ってあげるべきですよ、涼宮さん」 はいはい、ちょっと待とうか。 「俺はお前等ぜ――――」 「うーん、仕方ないわね!じゃぁついてってあげるわよ!何処行くの?」 おいおい、俺の言葉を遮ってまで急ぐことも無いぞ? 「そうと決まったら急ぎましょ。放課後なんだからそんなに時間無いし」 そう言うとハルヒは俺の腕を引き、超スピードで部室を出た。古泉が「いってらっしゃい」と言ったのが聞こえた。 「お、おいハルヒ。別にどこに行きたいってわけじゃないんだ。そんなに急がなくても良いぞ」 いや、というか俺の残り少ない時間は朝比奈さんと一緒に居たかったんだけれども。 「あー、今日実は見たい映画があったのよ。だから丁度良いわ」 「そ、そうなのか?」 まぁ・・・どうせ明日もあるんだ。今日はハルヒに付き合ってやろう。 その俺の判断が、正しかったのか間違っていたのか、俺には解からない。 北高を後にし、俺達は電車に揺られつつ最寄りの映画館を目指していた。 「それにしても何でいきなり出かけようとか言い出したの?」 俺は全員で行くつもりで言ったんだけどな。 「まぁ・・・ちょっとな」 「ふーん、まぁ丁度良かったわ」 「あ、そういえばお前が観たかった映画って何なんだ?」 「えーっと、デス―――」 「解かった。もういい」 恋愛物でも見るんならなんか考えたかも知れんが。選りによってな。というか今の俺にとってはシャレにならない。 「何?不満なの?何かの資料になると思ったんだけど」 何の資料だよ。 「SOS団の存在意義は何?最近皆忘れてるっぽいけど、元々の目的は宇宙人、未来人、超能力者その他諸々を探し出して一緒に遊ぶことなのよ?」 「それで?」 「死神も当然捜索対象に当たるわ。その資料よ」 ああそう・・・。 「所詮は人間の作り出した想像上の物だって思うでしょ?ところがね。 人間は0から物を生み出すのはあまり上手くないのね。 つまり、『死神』っていう存在が生まれたのは誰かがその『死神』を見て他人に話したからなのよ」 「ふーん・・・」 言いたいことはなんとなく解かるが・・・。 「しかし、ハルヒ。今日は別のにしよう。気分が乗らん」 「あんたの気分なんか関係無いわ」 まぁハルヒならそう言うだろう。 「と言いたいところだけど、でも今日は良いでしょう。それはまた今度全員で観ましょう」 それはありがたいな。 「・・・今何やってるか解からんから向こうについたら決めよう」 「いいわよ、別に」 ここで俺はやっと一つおかしいことに気付く。 「あ、ハルヒ。もしかして最初からそれ観る気は無かったのか?」 「ん?まぁ最初から全員で見るべきだと思ってたけど」 「じゃぁお前、今日なんでついて来たんだ?」 こう聞くと、ハルヒは顔を真っ赤にして怒鳴った。 「あんたが来いって言ったからでしょ!?バカキョン!!」 声がでかい。ああ、見ないで、こっち見ないで下さい皆さん。 「いや、にしてもいつもなら俺の提案はすぐ無視するじゃないか・・・」 とは言わない、思っただけだ。また大声出されたら困るからな。 「キョン。ここで降りるわよ。ほら、さっさとしなさい!」 再びハルヒが俺の腕を引き、電車から出た。そこのおばちゃん方、何でそんなに微笑ましそうにこっち見るんですか? 下車して、徒歩5分の場所に、その映画館はあった。 この小説を読んでいる皆様は、この次どんな展開を予想しているだろうか。 恋愛映画で甘々展開?ホラー映画で「キャッ」とか言って抱きつかれてみたり? 残念だが、そのどれにも当てはまらない。 映画館につき、「あ、あれおもしろそう!」と言いながら指差したのは、韓国製の格闘映画のポスターだった。 まぁどちらかと言うとおもしろそうだが、高校生の男女が一緒に観るものでは無い気がするな。 あ、言っておくが俺は2行目みたいな展開を望んでたわけじゃないぜ? ・・・ただ、そうなっても悪く無いとは思う。 劇場の席に座ると、ハルヒがいきなり俺に言ってきた。 「キョン。先に言っておくけどね、私は映画鑑賞中に話し掛けられるのが大嫌いなの。独り言も禁止。笑うのは劇場全体が笑ってるときだけ許すわ。いい?」 そうかい。お前はむしろ率先してペチャクチャやってそうな気がするんだけどな。俺のイメージでは。 「はいはい」 と言っても俺もハルヒとほとんど同意見だ。ああ、そうさ!映画が始まると、最初から最後までペチャクチャ喋ってるやつ居るんだよな!フフーフフー 「あ、始まるわよ」 CM開始、劇場が暗くなる、映画紹介開始。こんな感じで一度映画を見ようと思ったら最低3回はフェイントを掛けられる。が、どうやら今回は本当に始まるようだ。 内容を活字にするのは面倒だから感想だけ簡単に言おう。それなりにおもしろかった。ジャッキーには及ばないけどな。 ちなみに観てる際中には甘々展開皆無で、「キャッ」なんてことも無かった。いや、期待はしていなかった。 「なかなかおもしろかったわね。Ⅱが出たらまた観ましょうよ」 「ああ」 Ⅱが明日公開だったらな。 「暇になったわね。どうする?もう帰る?」 もう既に時刻は8時を回っている。普通なら帰るのが妥当なんだろうが・・・。 「ちょっとその辺で晩飯でも食っていかないか?」 俺は一瞬でも長くハルヒと居たかった。あ、いや、違うぞ?今はたまたまハルヒしか居ないってだけだ。 本当なら長門とも朝比奈さんとも古泉とも一緒に居たかったんだ!今日は仕方無~くハルヒと居るんだ。 「別にいいわよ。ハイ、じゃんけんぽん」 「うぁ?」 突然ハルヒが出したパーに俺のグーは無残にも敗北した。 「はい、じゃぁあんたの奢りね。何処行くの?」 「卑怯だ」 俺が勝っていたらお前が奢ってくれたのかも怪しいもんだ。 「つべこべ言わない。あのファミレスでいいわ。入りましょう」 今日ハルヒが俺の手を引いて行くのは3回目だ。 そのファミレスの客はこの時間帯なのに家族連れが2、3組だけだった。それはファミレスの癖にこの背伸びした感じの高級感のせいかも知れない。 「サーロインステーキセット。ライスで」 そんな容赦無しのハルヒの注文にも俺の財布が応えられるようになっていたのは奇跡と言って良い。俺の財布には普通1000円しか入っていない。 「じゃぁミートスパゲティで」 それでも、俺にはもう明日しか無いのに控えめな注文をする俺は何なんだろうね。 「あ、キョ、キョン?そういえば何で今日私と出かけたいなんて言ったの?」 今思いついたから聞いた風を装っているが、それには何処か「ずーっと聞こうと思ってたけどタイミングが見つからなくて・・・」的な響きが含まれていた。 「ま、まぁちょっとな・・・」 今のこの雰囲気では「本当は『全員で出かけよう』って意味で言ったんだけど・・・」とは言えない。 「それじゃぁお前は、何で俺と一緒に来る気になったんだ?」 質問に質問で返したら0点なのは知ってるけどな。 「だから!あんたがついて来いって言ったからでしょ!」 「お前が俺の言うことを聞くなんて滅多に無いじゃないか」 もしかしたら俺が死にそうなの知ってるんじゃないのか?とさえ思わされる。 「べ、別にいいでしょ!私があんたについてきたら問題あるわけ!?」 「いや、特に問題は無いな。すまん」 まぁハルヒでもたまにはこんなことあるさ、と自分で納得し俺は質問を取り下げた。 「・・・」 「・・・」 何故かしばし沈黙。その沈黙を破ったのは当然ハルヒなのだが、 「何でもっと問い正さないの!?気にならないの!?」 こんなこと言ってきた。 「はぁ?お前が『別にいいじゃん』って言ったんじゃねぇか」 「普通はそこで止めずにまだ問いただすでしょ!?解かってないわね!!」 ああ、さっぱり解からん。 「仮にも女の子が男の子に誘われて『いいよ』って言ってるのよ!?何か思わないの!?」 激しく誤解を招くような台詞だな。 「いや、あの、お前何が言いたいんだ?」 と、聞いたとき。俺の中ではうっすら答えが出ていた。 が、「まさかハルヒに限って・・・」という思いを捨てきれないでいたのが事実だ。 「ここまで言っても解からないの?」 「うむ」 まさかな。 「だから・・・えーっとね・・・」 この次のハルヒの発言で、俺は耳を疑うことになる。 確か前にハルヒは、自分への告白がほとんど電話でだったことに憤慨していたが、これはこれでどうなんだろうか。 俺はそれをしたこともされたことも無いからなんとも言えないが、普通こういうこと言うときってのは何処かに呼び出してみたり、手紙だったり、そのあたりがベタだろう。 そうでなかったら雨の降る街角、二人きりの教室、夕暮れの海などでも可。そこに「閉じ込められた閉鎖空間」を含めてやってもいい。 だが・・・これは無い。いや、ある意味ではハルヒらしい突飛な行動とも言える。 と言うかハルヒはベタなことやってみたり特殊なことやってみたりと、結局どっちを求めているのか解からない。 しかし、少なくともこれは絶対にベタでは無い。少なくとも俺は以前にファミレスでそういうことになったというドラマや映画を見たことが無いし、そういう話も聞いたことが無い。 が、別に今回ハルヒはベタだとか特殊だとかそんなことは考えなかったのだろう。考えていたのだとしたら普通はもっとムードとか雰囲気とかがもっと違う感じになっていても良いはずだ。 つまり、今回の発言は突発的なものであり。また、雰囲気(一応2人きりだったしな)に流された感も否めないので、今回の発言は信憑性が薄く、重要視する必要は無い。 あ、いや、重要視はするべきか?ハルヒが機嫌を損ねたら世界が終わるかも知れないからな。まぁ俺にはどっちでもいい・・・って訳にはいかない。 俺がいなくなっても俺の家族や朝比奈さん、長門、古泉、谷口国木田その他諸々の人たちは生きつづけるのだ。 じゃぁ俺はここでどんな行動をとるべきかな?いや、それ以前に俺の本心は?どう感じている?驚き、驚き、その他驚きなどを感じているとしか言いようが無い。 ん?あれ?と言うかさっきハルヒは何て言ったっけ?ああ、そうか。 いや、まぁ多分間違い無いだろうけどね。聞き間違いってこともあるだろうしさ。最近耳が悪くなってきてるのかも知れん。 じゃぁもう一回聞き返すか?いや、さっきのが聞き間違いじゃなかったら失礼極まり無い行為だなそれは。 いや、でもあのハルヒがあんなこと言ったんだ。誰でも耳を疑い、聞き返すぐらいのことはするんじゃないか?当然その権利は俺にもある筈だ。 じゃぁもう行く?行っちゃう?聞くか? よし、行け。キョン、行っきま~す!! この間0.5秒。何も考えていなかった時間と合わせると3秒程の沈黙のあと、俺はこう言った。 「なんだって?」 俺の苦悩の末の「Pardon?」にハルヒはどう答えるだろうね。 「もういい!」 「ちゃんと聞け!」 「ヤスリで耳掃除しなさい!」 さて、どれだろう。 しかし、今日のハルヒには予想を裏切られてばかりだと言うことを忘れていた。 「だから、好きなの!!」 …際どいな。 「何が?」 もしかしてこう言う意地悪っぽい返しをされるのを望んでるんじゃないのか? 「だから・・・!」 「あんたがよ!!」 すみません。ヤスリで耳掃除した方がいいですか? 「なぁハルヒ・・・俺の常識が間違っていなかったら・・・今のは俗に言う告白ってやつだか?」 「そ、そうよ!悪い!?」 悪いというか・・・ 「ハルヒ、その話は外でしよう」 声がでかい。今俺達は電車の中の比で無い数の人に凝視されている。恥ずかしくて死にそうだ。 客が比較的少なかったのとその中に知り合いが居なかったのだけが不幸中の幸いだ。 「まだステーキ全部食べて無いんだけど」 「どうせ俺の金だ」 俺は今日ハルヒにされたように、ハルヒの手を引き、手短に会計をすませて外に出た。 ハルヒの馬鹿力なら俺の力になんか簡単に抵抗出来ただろうが、ハルヒがそうしなかったのが助かった。 これ以上ここで騒ぎたくない。 俺はハルヒの手をひいたまま外に出て、ある程度人気の少ない公園を見つけ、そのベンチに腰を下ろした。 「痛い」 その公園につくまで無言だったハルヒが口を開いた。 「ああ、すまん」 俺はハルヒの手首を握ったままだった。俺は慌ててその手を離す。 「良い」 と同時にハルヒが俺の手を握り直す・・・って、何やってんだ俺ら? 俺は改めて自分が置かれている状況を見直す。 えっと、俺は今ハルヒと二人きりで、夜のベンチで、手繋いで、座ってる?これでOK? …傍から見たらどう見ても恋人同士ですよ涼宮さん・・・。 「なぁハルヒ、さっきの話なんだが」 「ん?」 何か小動物のような声が聞こえた。えーっと、こいつハルヒだよな? 「お前、恋愛なんか病気みたいなもんだって、前言ってたじゃないか。それなのに何で?」 「別に治らなくていい病気もあるんじゃないかと思って・・・」 ヒドイ変化のしようだな。 「ねぇキョン、前のあたしがどう思ってたって関係無いじゃない。今のあたしを見て、真剣に考えて」 ハルヒが俺を見つめてくる。やばい、目を合わせられない。合わせたら最後かも知れない。 「キョン、ちゃんと見て。私を」 やばい、これはやばいかも知れん。いや、がんばれ俺の理性。よし、ハルヒの顔をちゃんと見てやろう。大丈夫、俺なら耐えられる。行くぞ? そう決心した俺は、首を90度曲げ、ハルヒの目を見た。 …そのときだ。俺の中の何かが弾けたのは。 ハッキリ言おう。俺はハルヒを可愛いと思った。この世で一番じゃないかと、本気でそう思ったさ。 そして俺はどうしたか。いつの間にか答えは簡単、ハルヒを抱きしめていた。 「え・・・」 そんなハルヒの呟きで俺はハッと我に返る。遅すぎる。弱いな、俺の理性。 いや、もう理性がどうこうの話では無いのかも知れない。 「ハルヒ・・・俺な・・・」 「ん?」 「お前の事好きだった・・・かも知れない・・・」 「・・・何よかもって」 俺達はこんな短い会話を交わしたと、ゆっくりと体を離した。 「いや、今なら解かる。俺はお前が好きだ」 「・・・ありがとう」 俺達は静かに唇を重ねた。 このことが、人生最大の過ちだと気付いたのは、帰りにハルヒと別れたあとのことだ。 自分でも展開が急すぎるんじゃないかと思う。でも実際の恋愛なんてそんなものじゃぁ無いだろうか。 例えば、AさんがBさんに告白したとしよう。その場合Aさんの告白が成功するのはBさんもAさんが好き、つまり両思いであることが条件に挙げられる。 しかし、現実にそんな状況がどれだけあるのだろう。 元から両思いでなくても、告白されたそのときに想いが生まれることもある。 ここでは元のハルヒのように、何でも無いのになんとなくOKするようなケースは除外しよう。 つまり俺が何が言いたいのかと言うとだな、ファミレスのあたりでは俺はハルヒが好きっていう伏線はまったく張られていなかったのに、そのあとであんな展開になっても何もおかしく無いってことだ。 別にこれは作者である俺の言い訳などでは無いぞ?マジな話だ。 「キョン、何か今日は・・・ありがとう」 「ああ、こちらこそ」 「じゃぁ、私こっちだから」 「また明日な」 「また明日」 そう言って俺達はその日は別れた。明日はSOS団全員で出掛けることになっている。 何をするのかは解からない。まぁ適当に何かして遊ぶんじゃないか? とにかく俺とハルヒは晴れて恋人同士となった。 ハルヒのことだから普通の付き合いは期待できないがまぁそこは合わせよう。 明後日、谷口には何か言われるだろうか。言われるだろうな。 でも俺はハッキリ言ってやろう、「俺はハルヒのことが――――― この小説を最初から読んでいる人が居たら、その人はとっくに気付いているだろう。 いろいろあったせいで忘れてしまっていた。 「俺、明日死ぬんだ」 「あ、キョン君帰ったの~?晩ご飯出来てるよ~」 家に帰ると、妹が出迎えてくれた。 「いらない」 そう答える俺を、妹は簡単には逃がさない。 「ダメだよぉ~?晩ご飯は夜のエネルギーの元になるの。キョン君夜にもいろいろやってるでしょ?」 「なぁ・・・」 もはや突っ込む気も失せていた俺は、さっきハルヒにそうしたように妹を抱きしめた。 「ごめんな。ダメな兄ちゃんで・・・」 「ん~?どうしたのキョン君?」 こいつは、最後まで俺を『お兄ちゃん』とは呼んでくれないだろうな。 「・・・」 「・・・キョン君・・・何で泣いてるの?」 俺は袖で目を擦ってから、妹を放した。 「すまん。だが今日は晩飯はいらない。母さんに言っておいてくれ。朝飯はちゃんと食うから」 「わ、解かったぁ・・・」 稀に見るテンションの低さだな、妹よ。 俺は自分の部屋に入ると、ベッドに静かにダイブした。 「・・・」 何で、こんなことになったんだろう・・・。 本当なら、これからのハルヒとのデートの様子を思い浮かべてニヤニヤしてみたり、明日のSOS団の活動に期待を抱いてみたりしているときだろう。 でも明日の5時45分。俺は死ぬ。 今ほど長門の言ったことが間違いであって欲しいと思ったことは無い。 そして、今ほど長門を恨めしく、憎らしく思ったことは無い。 しかし、俺は理解しているつもりだ。長門を恨んでも仕方ない。あいつは、情報統合思念体の命令に従うだけなのだから。 では情報統合思念体を恨むべき?それも間違っている気がしてならない。 寿命を知ることで、俺は俺が死んだ後の憂いを減らすことが出来る。長門が言う「貴方次第」とはこう言うことだろう。 ただ、普通人間は自分の寿命は解からない。それを教えることが絶対的に正しいとも思えないが。 それでも俺は長門や情報統合思念体を恨むべきでは無い。それは解かっている。 じゃぁ、俺のこの思いは誰に、何処にぶつければ良い? …運命。 俺が明日死ぬのは運命と、長門はそう言った。 そしてこうも言った。運命は変えられない。 俺が明日死ぬのが運命だったら。俺とハルヒが恋人同士になったのも運命なのだろうか? だとしたら、俺が恨むべきは運命? 運命を呪った。なんて表現が何かの小説によく出てくるが、それはどういう意味なんだろうか。俺にも出来るだろうか。うむ、多分むりだろう。 それでは今俺に出来ることは何なのだろう。 運命は変えられない。 運命には抗えない。 ならば俺に出来ることは、運命に従うこと? …結局それしか無いのだろう。 いいだろう、俺は運命に従い、明日を一生懸命生き抜こう。そして笑って死のう。 これはある意味、諦めの境地というやつだったのかも知れない。 翌日、俺は7時に起床した。それは勿論8時という集合時間に間に合わせるためでもあるが、家族の顔をあまり見たく無いというのが大きかった。 家族は休日、最低でも9時までは寝ている。 俺は最後の瞬間を家族とではなく、SOS団の仲間と過ごすことを昨日決心した。 家族の顔を見れば、決心が揺らぐかも知れない。 そう決心した理由は自分でもよくは解からない。 長門の傍に居ればもしかしたらまだ生きられることになるかも知れない、という思いも全く無いわけでは無い。 だが、そんなことよりハルヒの存在が一番大きいんじゃないかと思う。多分。 俺は妹との約束通り、一人で朝飯のカップ麺を食った。 これが最後の食事というわけでは無いだろうが、こんな日まで特に何も意識せずインスタント食品を食べられる俺は一体何なんだろうね。 俺はいつもと同じように靴を履き、いつもと同じように玄関を押して開け、 「いってきます」 いつもと同じように、そう言って家を出た。 「全く、遅いわよキョン!」 「遅い!罰金!」とそれに類する言葉以外で迎えられたのは初めてかも知れん。 「罰金!」以外はほぼ同じだけれども。 「ああ、すまん」 ハルヒ、長門、朝比奈さん、古泉が既に揃い踏みだ。 「ほら、さっさと行くわよ!」 ハルヒがまた俺の手を引く・・・のかと思いきや、俺の腕に絡みついてきた。あの・・・当たってます。 「昨日の事、皆に話したのか?」 「ええ、まぁ一応は」 俺が後ろを振り向いて皆の様子を確認した。 朝比奈さんは顔を赤くして微笑。 長門は無表情。 古泉はただの微笑。 ・・・まぁつまりいつもと違うのは朝比奈さんだけって事なんだけれども。 「ねぇキョン!今日何処行く?実は何も考えてなかったのよ!」 本当に楽しそうにはしゃぐハルヒを見て、俺は心を痛める。 ハルヒと恋人になるということは、ハルヒに俺が死んだときの悲しみを増加させることに他ならない。 昨日、俺は自分の気持ちとは関係無く、ハルヒの申し出を断るべきだったと思う。 「ねぇキョン?聞いてるの?キョ~ン」 だがこのハルヒをずっと見ていると、それにも自信を持てなくなってくる。 俺は少なからずこの状況を楽しみ、喜んでいる。 しかし問題は俺が死んだあとなのだ。 つまり今俺が喜んでいるのはただの自己中心的な考えでしか無いのであり、あとに残されるハルヒのことは全く考えていない。 「ああ、聞いてるさ」 …な~んて難しいことはこの際考えない。 もしあそこで断っていればギクシャクした関係のまま俺が死んでどっちにしろ後悔させることになっただろうし、思いを伝えられないまま俺が死んでもやっぱり後悔させることになったかも知れない。 つまり、本当に正しいことなんか、誰にも解からないのだ。 別に「何か哲学者っぽい事言ってりゃ良いだろ」的な考えの下で誤魔化してるわけじゃないぞ? 「今日何処行くかだろ?別に俺にも希望は無いが」 とりあえずはお前等と一緒に居られれば良いさ。 「何かあるか?・・・あー、古泉」 俺は後ろを歩く他の3人に振ろうと思ったのだが、長門はどうせ答えてくれないし、タメ口で喋り始めた以上朝比奈さんに聞くわけにもいかず、仕方なく古泉に聞いた。 「僕ですか?僕も特に希望はありませんが。少し考えておきます」 「そうか」 俺は改めて聞く。 「何処かありますか?朝比奈さん」 「いえ、私も特に・・・」 「じゃぁ・・・長門、あるか?」 「無い」 …君達、もうちょっと自己主張してもいいんだぜ? 俺は滅多につけてこないデジタルの腕時計を見る。まだ8時19分だった。 「何?誰も何も無いの?困ったわね、どうする?」 ここで俺に、あるアイディアが浮かんだ。 「なぁハルヒ、俺に行きたいところがあるんだが」 「何処よ?」 「とりあえず、そうだな・・・あそことか」 「わー、相変わらず汚いわねぇ・・・」 「私・・・ここに落ちたんですけど・・・」 俺達がまず来たのは映画撮影に使ったあの溜め池だ。 「あー、あのときはごめんね。でも映画の撮影なんだからそれは仕方無いことよ」 「本当に寒かったんですよ・・・キョン君のお友達も落ちちゃったし・・・」 そんな会話をしているハルヒと朝比奈さんを尻目に、俺はこの溜め池の風景を眺めてみる。 ただの汚い池なのだが、俺にとっては思い出の場所の一つだ。 …と思ったのだが、やっぱりただの汚い池だなこりゃ。 「ねぇキョン、何で『SOS団思い出ツアー』なんて思いついたの?」 「まぁ・・・俺達が出会ってもう長いからな。この辺でまとめをするのも良いんじゃないかと思って」 SOS団思い出ツアーとは、さっき行き先を無くしていたハルヒ達(なんか格好良いがそういう方向の意味では無い)に俺が提案したのである。 本当は冥土の土産、ってやつにするためなんだけどな・・・。 「ふーん。にしても、よく『SOS団思い出ツアーやろう!』なんて言えたわね。私じゃ恥ずかしくて言えないわ」 放っとけ。 「あ、そうだ!折角だから記念写真でも撮りましょうよ!携帯のカメラしかないけど」 なるほど、ハルヒにしては真に良い提案と言える。 「カメラなら僕が持っていますよ涼宮さん」 そう言いながら古泉が取り出したのは、割と高そうなデジカメだった。何か準備良いなお前。 「はいはい皆並んでー!ほら、古泉君のスペースもとって!ハイ、チーズ!」 その次に行ったのは、やはり映画撮影に使ったあの神社だ。ここにはいろいろ別な意味での思い出もあるが、それは言わないで置こう。 「て言うかキョン、あんたよくこんな所来たって覚えてるわね。私はうっすらとしか覚えてないわ」 ここの神主さんに多大なる迷惑をかけておきながらか? 「じゃぁお前はSOS団で何処に行ったときのことをよく覚えてるんだ?」 「そうねぇ・・・孤島とか、雪山とか・・・」 「・・・遠い」 今日行けないじゃないか。 「あ、そうか・・・じゃぁまた今度皆で行きましょうよ!」 「・・・」 ハルヒの言葉が俺の胸にナイフのように突き刺さる。正直、痛い。 「・・・べ、別に二人で行ってもいいのよ?」 突き刺さっていたナイフがさらに押し込まれた。正直、かなり痛い。 「ああ」 俺はテンションが落ちたのを悟られぬように気をつけながら、そう答えた。 「ほら!写真撮るわよ!並びなさい!」 そう怒鳴っているハルヒを横目に見る。笑っていた。 「次の場所行くか」 そう言った俺の近くに、一匹の鳩が降りてきた。灰色の鳩だった。 「しまっていこぉぉぉぉぉー!!!」 こう叫んでいるのはハルヒ・・・では無く、見知らぬ野球チームのピッチャーだ。 そしてそのとき攻撃していたのが、何の偶然か俺達がトンデモインチキ能力を使って負かしてしまったあの上ヶ原パイレーツだった。 そう、俺達はハルヒの退屈のせいで無理矢理白球を追いかけさせられた、あの野球場に来ている。 俺は一応聞いてみる。 「あのチーム、覚えてるか?」 「え?どのチーム?」 「今打ってる方だ」 「あー・・・もしかして私達と試合したところ?名前は・・・上武バンディッツ・・・だっけ?」 何処か面影が残ってるところが悔しい。 「こんっちわぁっす!!」 海賊から格下げになってしまった哀れな盗賊の一人が俺達に向かって体育会系の挨拶をしてきた。つられるように他の選手も口々に「こんっちわぁっす」と叫ぶ。 その中から一人・・・俺とバットを取り引きした監督さんだが・・・が俺達のところに近づいてきた。 「こんにちは、また会えるとは思ってませんでしたよ」 「ええ、まぁ」 俺達が真面目に野球をやっているならまた試合か何かで会うこともあっただろうが、そうで無いことはこの人も一目見て解かったのだろう。 「どうですか、チームの調子は」 別にそこまで興味があったわけでは無いが、俺達に負けたせいでチーム解散の危機やらに陥ってたりしてたら悪いからな。もしそうなっていたらチームの存続に尽力してもらおう。主にハルヒに。 だが、俺のそんな心配も杞憂に終わったようだ。 「最高潮ですよ。あなた達に負けて以来全勝記録を伸ばし続けてます。油断は出来ませんがこの試合もうちの勝利でしょう」 得点ボードを見ると、5回表で15対0となっていた。当然パイレーツのリードだ。 「それはなにより」 と、そんなことより最も気になることが一つある。 他の皆、特に長門に聞かれないように俺は小声で尋ねる。 「それで・・・あのバット、使いましたか?」 監督さんはそれを聞くと、急に真面目な顔になった。 「一回だけ、一回だけ使わせてみたんです。そしたらいままでヒットもろくに打てなかった子が大ホームランを打ったんです」 まぁそうでしょうね。 「それで、私達は喜んだんですけど・・・その子が、ホームランを打ったその子なんですけど、その子が言ったんです」 「何と?」 「このバットは・・・呪われてるって」 「・・・そうですか」 まぁある意味長門が呪いをかけたようなもんだから、その人の言ってることはほぼ正解だと言うことになるな。 「もしこれからピンチになるようなことがあったら使いますよ」 あ、使うんですか。意外と肝が太い人ですね。 「・・・まぁその必要は無いでしょうけどね」 監督さんが振り返ると、どうみてもただのバットを持ったバッターが丁度バッターボックスに入ったところだった。 カキンッ ピッチャーの手を離れた白球がバットによって跳ね返され、フェンスを越えた。 そのバッターは、正真正銘自分の力でホームランを打った。 「あの子が、さっき話した子です」 監督さんが、誇らしげにそう言った。 新約聖書に最後の晩餐という話がある。キリストが受難前夜に12人の弟子とともにとった晩餐のことで、絵画ではレオナルド=ダ=ヴィンチの作品が有名だ。 …こんな書き出し方をしたが、俺はキリストの事はさっぱり解からん。 中坊の頃登校中に貰った新約聖書は迷うことなく学級文庫の冊数の増加に貢献させていたし、そもそも俺の家は深く宗教を信じていない。 そんな俺でも今こうやって最後の晩餐を身を持って体験することによってなんとな~くキリストの気持ちを知ることが出来る・・・気がする。 絶望と不安。まぁそんなとこだろう。間違ってたらごめんちゃい、だが。 だが、今の俺にそんな気持ちはほとんど無い。じゃぁもう上の5行意味無いじゃんってことになるのだが、そこはスルーしろ。 では、俺は一体何を考えてるか?それは今の状況を聞いて察して欲しい。 「ハイ!私が王様!そうねぇ・・・3番と4番でぇ・・・ハレ晴レユカイをフルコーラス歌いなさい!」 「ふぇ・・・私4番・・・」 「・・・・・・」 「長門さん・・・が、頑張りましょうねぇ・・・」 「・・・・・・」 「せーのっ、なぞな・・・長門さん・・・歌ってください・・・」 まぁ・・・なんとな~く察してくれただろうか。俺達はハルヒの提案で王様ゲームをしている。 ベタだって思ったか?じゃぁここが何処か教えてやろう。 「なぁハルヒ・・・ここ、ファミレスなんだが。俺の常識が間違っていなければファミレスで王様ゲームをしている高校生なんか居る筈無いんだけどな」 そう、ここは俺達SOS団が集合するときに使う駅前のファミレスだ。 俺は最後の晩餐・・・昼飯なんだが・・・の場所をここに選んだ。やっぱり食事をする場所としてはここが最も思い出深い。 ハルヒの鍋も捨てがたがったんだが、それを要求するのは流石におかしいしな。俺はここでまぁまぁ満足だ。 「いいじゃない、お客さん一人も居ないし」 今は11時、もうお昼時と言ってもおかしくは無い時間のはずだが、確かに客は一人も居なかった。何故だろうね。 それでも本来ならこの場は俺が荒らぶる神こと涼宮ハルヒを静めてやるところなのだが、 さっき来た店員さんが「賑やかで良いですねぇ」的な発言をしたこともあったし、 何より俺も楽しかったからそんなことはしない。他の客が来たらすぐさま止めるが。 「ほら!みくるちゃん!歌って!」 「え?・・・な、長門さんは・・・?」 「有希は良いのよ無口キャラなんだから!無口キャラは誰にも聞こえないように小声でボソボソ歌うのが萌えなのよ!!」 ボソボソとも歌ってない気がするが。 「ほら!みくるちゃん!さんっハイ!」 「ふぇ・・・な、なぞなぞ・・・みたいに・・・ちきゅ~ぅぎぃをぉ―――」 朝比奈さんが「これならファミレスで歌っても問題にならん」って程度の音量で歌い始めた。 ちなみに・・・驚くべきことに、長門も確かに歌っていた。小声でボソボソ。 「おっおきっな、ゆめ、ゆめ、好きでしょぅ・・・こ、これでいいですかぁ?」 「ダメ。まだ2番があるわ」 「に、2番もなんですかぁ・・・?」 「フルコーラスって言ったでしょ。ほら、さんっハイ!」 「・・・イロイロ・・・よそうが・・・」 …そろそろ気の毒になってきたな。 「もう良いですよ朝比奈さん。充分です」 俺がそう言うと、朝比奈さんが本当に「助かった!」って目で俺を見てきた。いかん!今の俺は一応ハルヒの・・・。 「ちょっと何よキョン!あたしは『フルコーラス』って言ったのよ!」 「命令の実行に必要な時間が長い!他のやつにも王様が回るように考えろ!」 俺がこう言うとハルヒは少し考えてからこう言った。 「そう、じゃぁいいわ。その代わりあんたが何か歌いなさい!じゃぁ・・・私が学祭で歌ったやつ!」 本来なら「歌えるかそんなもん!」と答えるところなのだが、生憎歌詞は完璧に暗記している。俺も軽音部にMD録音を頼みに行った一人だからな。暇あるごとに聞いてたし。 しかしだな・・・。 「ちょっと待てハルヒ。流石に歌は・・・」 「あら?みくるちゃんの歌は1番だけとはいえ聞いておいてそんなこと言うの?」 「うっ・・・」 「さぁ歌いなさい!どの曲でもいいわよ!」 し、仕方ない・・・。 「い、いくぞ?」 「どうぞ?」 父さん、俺はやるのか? 「・・・か―――――――――――――― 一応、俺の歌がもたらした結果だけ説明しよう。 笑っていなかったのは長門だけ。ハルヒは終始爆笑。 朝比奈さんは手で顔を覆って肩を震わせていたし、あの古泉までもが机に突っ伏してガクガク震えていた。 ちなみに、俺がその時そこで何を食ったのかは覚えていない。最後の晩餐なんて結局はどうでも良かったのかもしれない。 あと、そのときの食事代は俺持ちでは無かったのも特筆すべきことだろうか。 それからも俺達はいくつか、思い出の場所と言ってしまって良いのかは解からないが、多分SOS団ゆかりの地(主に映画ロケ地)を回った。 時計を見ると、既に4時を回っていた。くそ、移動に時間をかけすぎたのが間違いだったか。 だが、俺は死の時間が迫ってもそれを恐れたり、怖がったりすることは・・・今のところ無い。 今のところはな。どうやら俺の悲しみのピークは3日前だったらしい。 いや、それはもしかするとこいつらと一緒に居て、それを楽しめてるからなのかもしれない。 会ってからそんなに長い時間は経ってないのに、こいつらは俺の中でものすごく大きな存在になってたんだな・・・。 …なんてしみじみ考えるのは俺らしくないな。気持ち悪い。 「ねぇキョン?次は何処に行くの?キョン?」 俺は少し考えてからこう言う。 「そうだな・・・ちょっと早いかも知れんが・・・もう行くか」 「え?なんかとっておきの場所があるの?何処何処?」 「すぐに解かるさ」 よくよく考えると、SOS団が俺についてくるってのはかなり珍しいことかも知れない。 まぁとにかく、俺は他のSOS団員を引っ張り、ある場所へと向かった。 何処へ向かっていたかは、全員が途中で気付いた筈だ。 お前は、何処で死にたい? そんなことを聞かれれば、俺は少し考えてから「病院」と答える。 どんな風に?と聞かれれば、「老衰で、家族及び親戚見守る中で」と答える。 「普通すぎる」と言われるかもしれないが、これが俺なのだから仕方が無い。 というか、今この時代で「何処で死にたい?」なんて聞かれて、これ以外にどういう答え方があるのか逆に知りたい。 そりゃぁ海の男なら「俺の死に場所は海だ」って答えるだろうし、甘いもの大好きな人は「砂糖に溺れて死にたい」とか言うかもしれない。 だが生憎俺はそんな事はこれっぽっちも思わないし、海の男になる予定も無い。 しかし、俺はどうやら「病院で老衰で死にたい」という願いを叶えることは出来ないらしい。それはもう解かってもらっていると思う。 それでは俺は一体何処を死に場所に選んだのか。もうあまり想像に難くくないと思う。 「ねぇキョン・・・!何で休日だってのにこの坂登らないといけないのよ!」 そう、俺達は今、北高へと向かっている。 「まぁ・・・いいじゃないか」 まさか俺がそこで果てたいからとは言えない。 坂を登っている途中で、久しぶりに古泉が口を開く。 「何となく貴方らしく無いですね。貴方はこの坂を毛嫌いしていたところがあるように思っていたんですが」 ああ、最後の最後まで好きになることは無かったな。 「でも僕が思うに、この坂はそんなに悪く無いものだと思うんです。最近の少年少女は運動不足に陥りがちですからね。 あなたもそうでしょう?そういう人たちには、この坂は必要なものだと、僕は思っているわけです。そもそも――――」 これが聞き納めだと思って、いつもより長く古泉の演説を聞いていたが、やっぱりダメなものはダメらしい。 「よく解かった古泉。つまり俺達はこの坂を登ることによって運動不足を多少なりとも解消されていると、 そう言いたいんだろ?だが、お前の演説は何の意味も無い。何故なら、俺達は嫌がおうにもこの坂を避けて登校することは出来ないからだ。つまり――――」 何の影響か、ここからは俺の演説が長くなってしまったので、そこは割愛する。 俺は、ひとしきり演説大会が終わったのを悟ると、古泉に言った。 「古泉、何だかんだで、お前にも結構世話になったよな」 「いきなりどうしたんです?まぁ僕もあなたには大分お世話になりましたが」 あまり世話をした覚えは無いけどな。 「フフ、涼宮さんがいるかぎり。僕はいつまでも貴方のお世話になりますよ」 俺はそれには答えなかった。 無事北高へと到着した俺達は、俺の先導で部室棟へと向かった。 長門が話し掛けてきたのは、部室棟の扉を開ける直前だ。と言ってもその声のボリュームは独り言に近かったが。 「あと一時間」 「・・・何が?」 俺は扉を開けながら聞く。 「あなたの消失まで」 「あんまり思い出させるなよ・・・」 俺は左手を自分に見えやすい位置まで動かした。そのにはめてあるデジタル式腕時計には、「PM 4:45」と容赦なく表示されていた。 しかし、一時間前になっても特に何も感じない俺は、もう肝っ玉が屋久杉並の太さになってしまってるのかもしれんな。 「長門、お前にだけは今言ってもおかしく無いから言っておくよ」 「・・・・・・」 「今までありがとうな。お前には一番助けられたよ」 「・・・いい」 俺が階段を上り始めると、いろいろな疲れのせいでスローペースを余儀なくされた俺の横をハルヒ、古泉、朝比奈さんが通り過ぎていった。 「ほら、長門行くぞ」 長門がいつまでもポツンと立っていた。その姿は本当に仏像のようだった。 しばらくすると、俺の言葉がやっと届いたのか、長門はコクリと頷き階段を上り始めた。俺も前を向き足を進めようとした、そのときだった。 「こちらこそ、ありがとう」 そう聞こえたのは、幻聴では無い筈だ。 さて、俺が何処を死に場所に選んだのか。まだハッキリ答えを言ってなかったな。 ここまで来て答えが解からないやつは居ないと思うけどな。居たらさっさと原作を買いに行きなさい! その場所の鍵は、今俺が握っている。 「ほらキョン!速く来なさい!部室の鍵あんたが持ってるんでしょ!?」 やっぱり、俺は最後までここに居たかったのだろう。 異空間と化している、あのSOS団のアジトに。 「はい、お茶です」 「ありがとうございます」 今日は流石にメイド服は着ないが、それでもここに来て朝比奈さんのお茶を飲まないわけにはいかない。 ・・・もうこのお茶を飲めないのか。そのことだけは、何故か猛烈に悲しかった。 「朝比奈さん、おかわりいいですか」 「はい。ただいま」 俺は朝比奈さんが出してくれた低く見ても70度はあるだろうと言うお茶を、いつもハルヒがしているように一気のみした。 「うぁ・・・ゲホッ・・・ガッゴホッ・・・!」 激しくむせた。 「だ、大丈夫ですかぁ?」 「大丈夫です・・・。それよりおかわり・・・」 「は、はい・・・」 飲み収めだ。 俺は朝比奈さんのお茶をそれからも一気で飲みつづけた。 むせたのは最初の4回だけで、そのあとは不思議と喉が慣れていた。 まぁそんなこんなで20杯ほど飲んだだろうか。 これだけ飲んでも飽きは来なかったが、流石に腹がやばかったのでもう止めることにした。 「ありがとうございました」 俺は腹を抑えつつ湯飲みを置いた。うっ、何かする度に痛い。 「本当に大丈夫ですか?あんなにお茶飲んで?」 「ええ、大丈夫です・・・」 腹に聖水が溜まっていると考えれば全然OKだ。 おっと、ここで勘違いしてもらっては困るが、俺はもう朝比奈さんとどうにかなりたいなどとは思ってないぞ? あれ相手に『浮気』をいうやつをするのは、そのまま自殺行為だ。 それでも、朝比奈さんは俺にとってのエンジェルだし、女神なのだ。それはもう変わりようの無い事実なのだ。 俺は腹を抱えながら、朝比奈さんに言う。 「あの・・・朝比奈さん・・・ありがとうございました」 「いえ、お茶を淹れるのは良いんですけど・・・」 「いや、あの、そっちじゃなくてですね、今までありがとうって意味で・・・」 まぁ解かる人の方が少ないだろうけど。 「え?どういう意味ですか?」 ここまで言ったら解からない人の方が少ないだろう。 「いえ・・・別に、なんでも無いんです。忘れて下さい」 「そ、そうですか?・・・よく分からないけど・・・私も、ありがとうございました」 朝比奈さんの笑顔は、今まで見た中で最も神々しく見えた。 「さて、そろそろ今日私達を連れまわして、ここに連れてきた訳を聞かせてもらおうかしら、キョン?」 そのあと俺達はいつもの部室と同じように、適当に遊んでいた。 死ぬ前だってのにそんなで良いのか、って言われそうだが、俺はそれが良かった。いつもの部室の雰囲気が味わいたかったんだ。 だが、ハルヒは休日までそうしなければいけない訳が解かりかねたらしい。まぁ俺がハルヒでも良く解からないだろう。 「あー、それはだな・・・」 俺は、反応につまり、ふと腕時計を見た。 その瞬間、俺の心臓が一際大きく鼓動を刻んだ気がした。 「PM 5:30」 時計は事実を伝えるのみだった。 「どうしたの?キョン?」 「あ、ああ・・・」 もうそんな時間だったとは正直想定外だった。この空間は時の流れが早まるようになっているのかも知れない。 「キョン?本当に大丈夫?」 「大丈夫だ・・・」 実を言うと全然大丈夫では無い。 一時間前なら何も感じなくても、15分前となるとそういうわけにはいかなかったらしい。それは部室に入ってから一度も時計を見ていなかったことも関係していると思う。 しかし、恐らくそれだけでは無い。 死ぬぐらいなんだから何かあるだろうとは思ってたが、今俺は心臓が何かにしめつけられているような感覚をハッキリ感じていた。これは確実に朝比奈さんのお茶のせいででは無い。 …ちょっと急ぐかな。 「ハルヒ・・・皆、ちょっと聞いてくれ」 「何よ、改まって」 「いいから聞いてくれ」 「・・・・・・」 俺の有無を言わせない口調に、ハルヒも珍しく引き下がる。助かった。今の俺にはハルヒを説き伏せている暇も元気も無い。 「あー、突然だが・・・俺はだな・・・何だかんだ言って、SOS団の活動を物凄く楽しいと思っていたんだ」 俺は団長席の前で、突然スピーチを始めた。 俺は団長席の前で、突然スピーチを始めた。 全員が「お前何やってるんだ?」という表情で俺を見る。唯一事情を知っている長門が無表情なのが悲しい。 「孤島とか・・・あれは楽しかったな。あと雪山もな。ありがとうな古泉」 古泉は何も答えない。普通じゃない雰囲気を感じ取ったのだろう。表情がいつになく真面目だ。 「この部室に居るだけでも・・・楽しかった。朝比奈さんのお茶を飲んで・・・黙って本を読んでいる長門が居て・・・」 誰も何も言わない。 「正直言おう。俺はSOS団が大好きだ。俺は多少めんどくさそうでも、今日はハルヒが何を持ってくるのかと楽しみにしてた」 多少胸のしめつけが苦しくなる。 「ハルヒ・・・お前とは、せっかく彼氏と彼女になれたのにな・・・全然それっぽいこと出来なくて、すまなかったな」 ハルヒが困惑と悲しみが混じったような表情・・・比にすると9 1ぐらいだが・・・をして俺を見た。 「俺もお前に普通の高校生活ってやつを味合わせてやろうと思ってたんだけどな・・・俺じゃどうやら役不足だったらしい・・・」 俺はここまで喋ると時計を見る。5時40分だった。 「な、何言ってんの?」 ハルヒがやっと口を開く。 「ハルヒ・・・お前ならなんでも出来るさ。いつまでもこんなことしてないで、何か普通なことしろよ」 5時42分。 …3分前になっても別に何も感じな――――。 「キョン・・・?あんた・・・何で泣いてんの?」 「え?」 気付かなかった。俺の目から生暖かい水がダラダラ流れていた。はしたないな。 「いや、ちょっとヒマワリの花粉が目に入っただけだ。気にするな」 俺にはもはやまともに言い訳をする気も無い。 「ハルヒのことは頼んだぜ、長門、古泉・・・あと朝比奈さん・・・」 4時44分。急に呼吸がしずらくなった。 「・・・・・・じゃぁ・・・な・・・ハルヒ・・・」 「・・・愛してるぜ」 そう言った瞬間だ。 完全に呼吸が出来なくなった。 あー、これを心臓麻痺と言うのか。俺は漠然とそんなことを考えた。 俺はなす術も無く倒れる。 「・・・さよなら」 長門がそう呟いたのが聞こえた。フッ、酷い奴だな・・・。ある意味長門らしいが。 「キョン!!キョン!!?どうしたの!!?返事しなさい!!!」 ああ、ハルヒ。返事をしようにも声が出ないんだよ・・・息できないから。 バンッと扉が開く音が聞こえた。恐らく古泉が救急車を呼びにいったのだろう。 だが、それが無駄だということは知っている。決められた運命には、抗うことは出来ない。 「キョ、キョン君!?だ、だだだだだだ大丈夫ですか!!?」 やっと事態を飲み込んだ朝比奈さんが駆け寄ってきた。 …そろそろ意識が飛びそうになっているのを感じる。これが死ってやつか・・・。 「キョン!!キョン!!!起きなさい!!!団長命令よ!!!!起きないと罰金だから!!!!!」 ふふ、ハルヒ・・・ その顔ひどいな・・・ でも・・・見られたぜ・・・ ハルヒの泣き顔・・・ ハハ・・・・・・・・・・・ が・・・・・・・・・・・・・ ま・・・・・・・・・・・・・ …さて、この小説は俺ことキョンというキャラクターの一人称で進んでいたわけだが、キョンが死んでしまった今、この小説は一体何処へ向かうのだろうか。 ここで他の誰かの一人称となるのか、三人称となるのか、はたまたここで終わってしまうのか。 それは作者である俺が全てを決める権限を持っている。 しかし、一人称小説の主人公が死ぬってのは前代未聞かも知れんね。そこで物語が終わるのを除いて。 まぁまぁ「お前は何を言ってるんだ?」とかは言うな。今方向性を決めかねているところだ。 …しかし、俺がそんなことをうんうん唸りながら考える必要は無いらしい。 何故なら、キョンはこんな簡単に終わるやつでは無いからだ。 人間なら、一度は「死」について考えてみたことがある筈だ。 それが、天国や地獄に行くことなのか、全くの無になることなのか、はたまた幽霊になることなのか。 それは解かっていない。 それでは何故解かっていないのか。理由は簡単。死んだ人は喋ることが出来ないからだ。 それでも、一つ確実なことがある。 人は、一度死んだら生き返らない。ということだ。 それは人間のみならず、生きとし生けるもの全てにそれが当て嵌まる。 人間も。 猫も。 犬も。 花も。 それは覆しようの無いルールであり、覆そうとする奴もそう居ない。 その筈なんだが・・・・・・。 「・・・」 死んだ筈の俺が、こんな哲学的なことを考えられるようになっているは何故だろうね。 目の前が真っ暗だ。それは自分が目を瞑っているせいだと気付いたのは10秒程あとだ。 目を開ける勇気が無い。もしかしたらそこには本物の地獄が広がっているやも知れん。 「・・・」 今のところ鬼に叩き起こされるようなことは無い。このまま寝てた方が身のためか? 「・・・」 その声が聞こえたのは、俺がずっと死んだ振り(?)をしていることを決めこんだ約5分後だ。 「起きて」 心臓が爆発するかと思った。ん、心臓動いてるのか? ええい、そんなことはどうでも良い。俺は今誰に話し掛けられた?鬼か?悪魔か?どちらにしても合わない声だなぁおい! 「起きて」 「うぉ!?」 もうしばらく死んでようと思い、固くつむった俺の目を何者かが無理矢理こじ開けた。俺は思わず声をあげてしまった。 もう観念するしかない・・・。 そう思い、両目をパッチリ開け、起床した俺の目に飛び込んできたのはなんと・・・ 「な、なな長門!?お前なんでこんなところに居るんだ!?」 長門だった。 「私よりも、まずは貴方が自分が何処居るのか確認すべき」 「あ、ああ、そうだな・・・」 長門に言われ、俺は周りを見回す。 すぐに解かった。ここは夜の北高だ。北高のグラウンドに俺は寝ていたのだ。 「長門・・・一応聞くが、あれは夢じゃないよな?」 長門が首肯する。 「じゃぁ・・・何で俺はこんなところに居るんだ?」 部室で起きるならまだしも、何故グラウンドに。 「ここは、貴方の脳内に最も強く残っている場所の複製空間」 「印象に残っている・・・?」 まぁ確かに高校生にとって自分の通っている高校はそれなりに印象強いものかも知れんが。 「それで、何故俺はここに来ちまってるんだ?」 「涼宮ハルヒのせい」 即答。 「涼宮ハルヒは貴方が現世に回帰することを望んだ。しかし、前にも言ったように―――」 「運命は変えられない、か?」 「そう。それでも涼宮ハルヒは願いつづけた。だから、私がここに居る」 …? あの、さっぱり解かりません・・・。と言うか、最後のところ、ちょっと端折ったろ。 「涼宮ハルヒの力だけでは既に起きたことを、運命を変えることは不可能だった。そこで、彼女の力はこの空間を作り出し、私と貴方をここへ転送し、私に事を任せた」 聞いたらちゃんと説明してくれた。何となく解かった。 「正確に言うと、私は長門有希では無く。長門有希の情報思念体。そして貴方も」 長門の親玉の統合しないバージョンか?よく解からないが多分幽霊みたいな物だろう、と俺は推測した。 「つまり、ハルヒはお前なら俺を生き返らせることが出来るかも知れないと思ってお前をここに寄越したわけだな?」 「彼女では無く、彼女の能力」 能力に意思があるのか?いや、今はそれはどうでも良い。 「それで長門。お前に俺を生き返らせることが出来るのか?」 「解からない」 いやいや、頼むぜ長門。 「しかし、涼宮ハルヒの能力の所為でこうなったのには理由がある筈。今から調査する」 それは頼もしいな。 「その前に、見て欲しいものがある」 「何だ?」 「貴方が死亡したあと」 「俺が・・・死んだあと?」 長門がコクリと頷く。 「どういう意味だ?」 長門は俺の問いには答えず、その代わりに手を130度程度上げた。 すると、空中にモニターのようなものが現れ、何かを映し始めた。 すぐに解かった。これは俺が死んだ瞬間の映像だ。 『愛してるぜ・・・』 そう呟いた俺が映像の中で倒れた。改めて聞くと顔から火が出そうな台詞だ。 『キョン!!キョン!!?どうしたの!!?返事しなさい!!!』 倒れている俺は、カメラに見下ろされていた。どうやらこの映像は長門目線らしい。 『キョン!!キョン!!!起きなさい!!!団長命令よ!!!!起きないと罰金だから!!!!!』 長門はハルヒの頭しか見ていないらしい。くそっ、ハルヒの泣き顔がもう一度見られると思ったのに。 「ここから」 長門が言った。ちょうど映像の中の俺が目を閉じたところだった。 『・・・キョン?キョン?ねぇ、起きなさいよ・・・ほら・・・』 ハルヒの声が消え入りそうなほどに小さくなる。 『ちょっと・・・訳わかんない・・・冗談でしょ?』 ハルヒがこう言ったとき、カメラが・・・長門がゆっくり動き、俺の顔がよく見える位置で止まった。 『脈拍停止、心拍停止、血流停止、生命活動停止、死亡した』 そんな声が聞こえた。声の主は映っていなかったが、長門で間違い無いだろう。 『そんな・・・有希!いい加減なこと言わないでよ!!キョンが死ぬわけないでしょ!!こんな突然!!!』 『心臓麻痺』 長門の声が、冷たくそう告げる。 『もう黙ってて!!!!!!』 ハルヒがカメラ目線でそう怒鳴ったかと思ったら、次の瞬間にカメラは倒れていた。ボクッという効果音とともに。 「お前、ハルヒに殴られたのか?」 今そこに居る長門に聞く。 長門はコクリと頷いたあと、こう言った。 「損傷は無い」 それは良かったが・・・。ハルヒが長門を殴るとは・・・。 『あっ!ごめ・・・有希・・・』 『いい』 ハルヒは二つのショックでどうしていいか解からなくなっているようだった。この状況が続けば世界を消しかねないかも知れない。 そう言う意味では、そいつは最高のタイミングで現れた。 『救急車が来ました!』 バンッ、と扉を開けながら入ってきたのは古泉だった。後ろにタンカを担いだ2人の救急隊を率いて。 その救急隊の人はシャッという効果音をつけても良いほどのスピードで倒れている俺の元に駆け寄ると、慣れた手つきでタンカの乗せ俺を部室から運び出した。 普通ならそこに全員付いていくだろうが、ハルヒはそうしなかった。 古泉と朝比奈さんだけが俺の体を追って走っていった。 『・・・』 『・・・』 部室には、長門とハルヒの二人だけになった。 しばしの沈黙のあと、ハルヒが沈黙を破った。いや、それは破ったというよりちょっと1mm大の穴をあけてみました、みたいなそんな感じの小さな声だった。 『ねぇ・・・有希・・・キョンは何で・・・何で・・・?』 『・・・』 『ねぇ有希・・・あんたならなんとか出来るでしょ?キョン、助けられるでしょ?』 『・・・出来ない』 長門が、残酷にそう告げる。 『嘘よ・・・だって有希はSOS団1の万能選手じゃない・・・もしかして・・・さっき・・・殴っちゃったこと・・・怒ってるの?』 カメラが小さく左右に揺れる。 『・・・嘘よ・・・嘘よ・・・嘘よ・・・う・・・嫌あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!』 ハルヒの叫び声とともに、映像は終了した。 「・・・」 正直、何と言えばいいか解からない。 今見たのは地獄絵図に他ならない。そんなものを見て喜ぶ趣味は、俺には無いからな。 「あー長門、何で今の映像を俺に見せたんだ?」 「貴方には、知る権利があると思ったから」 権利か、義務のレベルにならないと見る気はしないな。 「まぁ・・・仕方ない、とりあえず部室へ行こう」 俺がそう言って部室棟へ向かおうとしたときだ。 「!!」 今、何かに気付いた。 「長門、俺が生き返るにはどうすれば良いか。具体的に検討がつくか?」 「あなたの情報思念体がここにあるということは、貴方が現世に戻れば全て元に戻すことが出来ると推測出来る」 「それは、ここから出られれば大丈夫ってことか?」 「恐らく」 何てこった・・・。 俺は多分答えに気付いちまった。・・・でもなぁ・・・。 「長門・・・一応・・・一応だぞ?一応聞くが・・・こんな方法はどうだ?」 俺は、誰か他に聞いている奴が居るわけでも無いのに、長門の耳元でその事を呟いた。 出来れば「それは無意味」とか「理解不能」とか言ってくれればよかったんだが、俺の読みはことごとく外れる。 「試してみる価値はある」 「・・・そうか」 やるしかないのか・・・。 ハルヒには、もし現世に帰れたら謝ることにしよう。 「するぞ?」 首肯。 同意はしてくれてるようだが、長門は目も開けてボーッと突っ立ってるだけだから、本当に良いのか解からない。 「長門、ちょっと目瞑ってくれ。俺がやりにくい」 長門は黙って目を瞑る。もしかすると、こいつの目蓋自体見るのが始めてかも知れん。 「よ、よし・・・じゃぁ・・・いくぞ・・・」 俺は、恐る恐る長門の――――― 「うわぁ!!」 次の瞬間、俺は飛び起きた。・・・飛び起きた?俺は別に寝ていたわけじゃないぞ? その疑問が浮かんだ次の瞬間には、その答えが出ていた。俺はさっきまで死んでいた。そして、今生き返った。 周りを見渡してみた、最初に目に入ったのはハルヒ。その次に朝比奈さん、古泉、そして長門。俺の家族も居た。 長門以外の全員が、驚きに目をむいているようだ。 「あ、あの・・・ただいま・・・」 俺はどうしようも無くそう言った。 「・・・」 この3点リーダは、部屋全体の空気を表している。 「・・・」 俺もそれに習って、だんまりを決め込んでいた。 「バ・・・」 やっと発せられた声の主は、他の誰でもない、涼宮ハルヒだった。 「バ・・・」 バ?バタフライ?バックドロップ? 「バカキョン!!!!!!!!!!!!!!」 ハルヒの怒鳴り声とともに、俺の眼前に何かが高速で迫ってきた。 「ぐぉっ!」 それが、ハルヒの拳だと解かったのは、それが鼻にヒットしてからだ。 「どんだけ心配させりゃ気がすむのよ!?いや、心配っていうか・・・もうそれ通り越しちゃってたんだから!!」 そ、そうで――――。 「ぐぉ!?」 さらにもう一発、どこからか拳が飛んできた。 「今回のは反則ですよ。悪い冗談にもほどがあります」 それは古泉の拳だった。恐らくこいつが最も早くいつもの調子を取り戻している。意外とず―――。 「ぐぁ!?」 今度は誰だ!? 「キョン君!!本当にこんなに心配かけて!もう!ダメですよ!」 そう涙を拭いながら言うのは、朝比奈さんだ。え、俺この人に殴られ――――。 「ぶむっ!!?」 もうこのパターンも飽きてきたな。しかし今回は犯人がハッキリしている。 「もうキョン君死んじゃったと思っちゃった!でもやっぱりすごい!キョン君生き返った!!」 さっきまで死にかけてた人にここまで容赦無しのドロップキックを食らわせられるのは・・・我が妹しか居ない。 「キョン君生き返った!!」 妹は、いつまでもそう叫びまわっていた。 どうやら俺は、救急車で病院に運ばれて、そこで一回死んだ(この言い方は避けたいが)らしい。 それで、ハルヒ達と家族は、最後に俺との別れの時間というものを与えられた。 そんな厳かな雰囲気の中、俺は起き上がったと言うわけだ。 「全くふざけるのもいい加減にしてよ。本当にどうしようかと思ったんだから」 そう言いながらも笑っているハルヒの顔があった。 俺は突然蘇り、健康診断の結果何処も悪くなかったもんだから、医者の質問攻めにされたあげく、2、3日の検査入院をしなければいけないことになってしまった。 それでまぁ今は病室でお見舞いに来たハルヒと二人きりと言う訳なのだが・・・。 「俺さ、あの世を見たんだ」 俺がそう言うと、ハルヒが少し興味を示してきた。 「それ、本当?」 「あー、まぁ本当」 「どんな感じだった?」 「うちの高校だった」 「はぁ?ふざけてんじゃないわよ」 「・・・一応真面目なんだが」 まぁそこであったことは口が裂けても言えないが、一応謝っておこう。 「ハルヒ、ごめんな」 「今更謝ったって遅いわよ!」 そのことじゃ無いんだけど。 「ハルヒ・・・目瞑って」 「は?何で?」 「いいから」 疑いの表情を浮かべながらも、ハルヒは目を瞑ってくれた。 俺はそうしているハルヒに、迷うことなく口付けをした。 1秒程して、二人の唇が離れる。 俺は顔を真っ赤にしながら目を見開いて俺を見ているハルヒに対して、こう言った。 「ハルヒ、愛してるぜ」 fin. 「・・・」 「・・・」 「キョン・・・」 「何だ?」 「何コレ」 「俺のここ一週間の成果だ」 そう言うと、ハルヒはいきなり立ち上がり、机を叩きながら言った。 「私は恋愛小説を書けって言ったのよ!!それが何これ!?前回もそうだったけど、何であんたはそんなにSFが好きなの!?何で!?ねぇなんで!?」 まぁ、俺がSF小説の登場人物みたいなもんだからな。 「恋愛要素が薄い!大体最初の文読んだ時点で解かるわよ『あ、これ恋愛小説じゃない』って」 「じゃぁ何で最後まで読んだんだよ」 「そりゃぁ一応読んであげようと思ったからよ。何処かで恋愛物に切り替わるんじゃないかと思って」 あっただろ?恋愛。 「だから!まず前提から終わってるの!何これ!?何が『3日後の午後5時45分。貴方の存在はこの世から消える』『理解が容易になるよう言語化すると――――』『死ぬ』よ!!笑わせるわ!!」 「・・・」 さて、この辺で状況説明をしておこう。 前回に引き続き、古泉のせいで恋愛小説を書くことになった俺は、健気にもそれをやり遂げようとがんばった。 がんばった結果が、さっき読んでもらった小説にあたる。 「だからね!これはもうちょっと前置きを甘くして、盛り上げて、で!ファミレスのところで終わらせれば良かったのよ!」 ファミレスで終わる恋愛小説なんて、俺はやだね。 「しかも最後、クライマックスっぽいところで、何でヒロインと二人じゃないの?何でこの娘が出てくるの?」 「うっ・・・」 まぁそこは突っ込まれるだろうとは思っていた。構成上仕方無かったんだけどな・・・。 「というわけでこれは没!書き直し!」 「えー・・・」 そんなわけで俺は、3月なのに扇風機が回っているその部室で、パソコンの新たなメモ張を開き、また頭を悩ませることになった。 「キョン・・・」 「ん?」 「あんた・・・死なないわよね?」 「・・・何言ってんだ」 「そ、そうよね・・・」 「良かった」 おしまい
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荷解きを終えて兵舎に歩き始めた陸士たちが、フェイトに向かって手を振る。 フェイトはそれに微笑みながら手を振り返してから周囲を見回した。 着陸した次元航行艦から荷物を運び出す大型フォークリフト。 バスケットボールやサッカーなどのスポーツに興じる人間や類人猿。 簡易プールでダベっている身長二メートル以上の、鬼としか形容できない厳つい 体格をした生物と、その肩に乗って話をしている、三匹の羽を持ったナメクジ みたいな生物。 水のシャワーを気持ち良さげに浴びる像人間。 種々雑多な魔導士や陸士たちが仕事や従事し、娯楽に興じる様を一通り見てから 歩き出したフェイトの、首に下げている三角形のアクセサリーが光った。 「何? バルディッシュ」 フェイトが“バルデュッシュ”と呼ぶアクセサリーに話しかけると、アクセサリー から声が聞こえてきた。 「基地無線局からからです、本局の八神はやて様から通信が入っているそうです」 「わかったわ」 フェイトはそう答えると、無線局のある司令本部へと駆け出した。 前線基地中央部に建てられた司令本部。 指揮系統の中枢であるここは、防衛上の観点からさまざまな魔導士で守備され、 更に様々な対質量兵器用に何十トンもの複合金属やコンクリートで建てられた、 難攻不落の要塞である。 そこには司令部・管制室・基地無線局・発電所などがあって、百人あまりの 通信士や管制官などの職員が常時勤務し、基地周辺の警備や魔導士たちの管理・ 統制を行っている。 垂れ下がった耳にトカゲの顔をした管制官が、カップに入ったコーヒーをチビ チビと啜りながら空間モニターを見つめていると、ビープ音と共に赤い点が一つ 表示された。 それを見た管制官は、慌ててモニターを操作して担当将校を呼び出す。 「ラダム一佐、南より未確認機が一機、こちらへ向かってきます」 グレイ型宇宙人の顔をした担当将校が、馬と同じ逆関節の足を動かして、素早く 管制官の席へ駆けて来る。 「識別信号は?」 将校の問いかけに、管制官はモニターをチェックして答える。 「発信していません」 自身もレーダーの表示を確認すると、将校は自分の空間モニターを表示させる。 「未確認機に告ぐ、こちらは時空管理局第1158管理外世界セギノール中央基地 である。 貴機は時空管理局の軍事空域を侵犯している。 直ちに進路を変更して退去するか、識別信号を発信せよ」 返答も進路変更もなく、赤い点は沈黙したままなおも基地に接近する。 将校は、待機中の航空魔導士部隊に連絡を取った。 「エレメンタル/ワン・ツー、未確認機が南より接近中。緊急発進せよ」 指示を受けた航空魔導士二名が直ちに空へと飛び立ち、南へと進路を向ける。 レーダー上に映った二つの青い表示が、瞬く間に未確認機の赤い点に近づいて 行く。 「エレメンタル/ワン・ツー、機影は見えるか?」 「少々お待ちください、間もなく見えます」 しばしの沈黙の後、返答が来た。 「JF704 A1タイプです、機体番号はXD2700」 管制官は、報告された機体番号をタイプして管理局のデータバンクに照合する、 返事が返ってくるのに十秒以上はかからなかった。 モニターに表示されたそのデータを見た管制官は、怪訝な表情で将校に言った。 「一佐、このデータが正確なら、XD2700は三ヶ月前に第228管理外世界で撃墜 されたことになります」 「何だって?」 管制官が将校のモニターへXD2700のデータを転送する。 「三ヶ月前に別世界で撃墜された機体が、なぜ今になってここへ…?」 それを読んだ将校は、怪訝な表情のままXD2700に呼びかけた。 「XD2700、航空魔導士二名の誘導に従って基地に着陸せよ、なお指示に従わない 場合は貴機を撃墜する。二度目の警告はない」 “XD2700”という表示が追加された赤い点の後方に、航空魔導士を示す青い点の 一つが張り付くのが、レーダー上に映る。 緊張の一瞬。 赤い点は、前方の青い点に従って旋回を始めた。 管制室の隣にある基地無線局にフェイトが入ると、四つの通信用モニターブース のうち二つに人が入っており、一番奥では、つり上がった眉と突き出た牙の一見 怖い顔をしたオペレーターが、忙しく長い腕を動かしている。 「フェイト・テスタロッサ・ハラオウンです、私宛に通信が来ていると聞きましたが」 オペレーターはフェイトに顔を向ける。 「ハラオウン執務官ですね、少々お待ち下さいませ」 オペレーターはコンソールを操作し、画面を幾つか消したり表示させたりした後、 再びフェイトに顔を向けた。 「四番ブースにどうぞ」 フェイトは、オペレーターに軽く会釈してから通信ブースに入った。 彼女が空間モニターを少し操作すると、画面上にフェイトと同年代の日本人女性 の顔が表示される。 「フェイトちゃん、お久しぶりやなぁ」 八神はやてはフェイトの姿を見ると、にこやかに笑って関西弁で話しかける。 「お久しぶりね、一ヶ月ぶりぐらいかしら?」 フェイトもはやてに微笑みかける。 「そやなぁ、確かヨー・ヴォムビスでのロストロギア事件以来かな?」 「あ・う、うん…あの事件ね」 事件の名前が出てきた途端、フェイトの顔が引きつった。 「あの、頭に覆い被さってくる化物どもには辟易させられたなぁ~。それに――」 フェイトは、引きつった笑いの表情ではやての話を遮った。 「はやて、その話はもう…」 フェイトの顔色を見たはやては、両手を合わせて謝った。 「あ、ごめんごめん。かなりひどい事件やったもんなぁ」 「で、用件は?」 「ま、別に用があってやなくて時間が取れたんでちょっと話をしようかな思うてな。 お邪魔やったか?」 フェイトは首を横に振って言った。 「ううん、それはないよ。私も帰ってきたばかりで時間が少し空いてたし」 「そうか、それはよかったわ~。ところで、本当にティアナを連れて行かなくて 良かったんか? 今回の任務、一人だと結構大変やろ」 「確かに捜索範囲は広いけど、大したモノじゃないから大丈夫。それより、今は クラナガンの方が大変じゃない?」 「そうなんよ~。実は昨日も分離主義勢力による大規模デモがあってなぁ…」 司令本部の監視塔に上がった将校の視界に、夕闇を背に一世代前のJF704ヘリと、 二人の航空魔導士の姿が現れる。 魔導士が降下を手で示すと、ヘリは高度を下げる。 魔導士によるエスコートのもと、指定されたヘリポートに“XD2700”は着陸する のを見た将校は、陸・空の魔導士部隊に指示を下す。 「225陸士隊と369航空隊はヘリを包囲しろ、蟻一匹逃がさないぐらい厳重に固め るんだ」 将校の指示に、魔導士たちは自分の持ち場に就く。 味方のヘリを仲間達が敵機の如く厳重に包囲する様を、事情を知らない部隊の 魔導士たちは怪訝な表情で見つめる。 魔導士部隊がヘリを完全包囲したのを確認すると、将校はパイロットに呼びかけた。 「XD2700のパイロット及び全乗員に告ぐ。エンジンを停止させ、全員手を上げて 機外に出よ」 ローターの回転がゆっくりと止まって行く。と、突然ローターが大きな音を立てて 停止し、コクピットにいたパイロットの姿が消えた。 陸士・航空魔導士たちは戸惑いの表情を浮かべ、互いに顔を見合わせる。 次の瞬間、ヘリ内部から異様な駆動音が聞こえ、機体が分解を始めた。 ローターが折り畳まれ、後ろに下がる。 プロペラ基部のすぐ前が開き、上部が競り上がる。 機首から機体前部がバラバラに分解されて頭に変形するのと同時に、機体上部が変形 しながら前方に下がり上半身を形作る。 下部は二つに割れ、足と腰を形成する。 つい今しがたまでヘリコプターだったものが、たちまちのうちに人型機械へと 変貌していく。 彼らの常識からあまりにも逸脱した光景に、パニックに陥った魔導士たちが命令を 待たずに魔法陣を展開させ、射撃を始めた。 次々と魔力弾が機械人間に命中するが、表面で空しく弾けるばかり。 機械の巨人は攻撃魔法の嵐の中悠然と立ち上がり、周囲三百六十度を睥睨すると 全方位に向けて強力なエネルギー波を放つ。 それは、囲んでいた魔導士全員と車両・ヘリを木の葉のように吹き飛ばし、監視塔 の窓ガラスを粉々に粉砕してその場に居た者全員に破片のシャワーを浴びせた。 エネルギー波は司令本部の建物を激しく揺さぶり、立ったり歩いたりしていた 職員を転倒させる。 はやてとの会話を終えて無線局を出た所で揺れに遭遇したフェイトは、壁に手を 付いて転倒を避けた。 突然の揺れに周囲が騒然となる中、フェイトは管制室を覗き込んだ。 そこでは、表示されているモニター全てがノイズで乱れ、恐慌状態に陥った 管制官・将校たちが懸命にコンソールを操作し、怒鳴り合う修羅場となっていた。 フェイトは管制室を後にして、魔導士・将校たちでごった返す中を外へ駆け出す。 彼女が外へ出た途端、基地中の照明が明滅し始め、いくつかの電灯が破裂する。 様々な型・種類のデバイスを持った陸士・魔導士たちが右往左往する中に、小銃型 デバイスを持ったデ・カタの姿を見つけたフェイトは、彼の所へ駆けて行って肩に 手を置く。 「デ・カタ三等陸士!」 「ああ、ハラオウン執務官ですか!」 突然肩を掴まれて体をこわばらせたデ・カタは、フェイトの顔を見て安堵する。 「何が起こりましたか!?」 「分かりません!! あちこちでシステムダウンが起こって、ヘリポートの方で 爆発が――」 その時、二人の頭上を強烈な光が猛烈な速さで走り、兵舎を直撃する。 光は建物を粉々に吹き飛ばして派手に破片を撒き散らし、爆風が近くに停めて あった車両をひっくり返した。 「質量兵器…!!」 フェイトが呻くように言った。 一瞬驚愕にとらわれるも、すぐ我に返ったフェイトは、凛とした顔でデ・カタに 指示を下す。 「デ・カタ陸士、あなたは部隊の皆さんに急いで合流してください! 私もすぐに 向かいます!!」 「了解しました!!」 デ・カタが敬礼して駆け去ると、フェイトはバルディッシュを手に取って言う。 「行くよ、バルディッシュ!」 「Get set!」 その言葉と同時に、フェイトの周囲を金色の光が覆う。 フェイトはその中でバルディッシュを高く掲げて叫ぶ。 「バルデュッシュアサルト、セットアップ!」 フェイトの声に応えて、バルディッシュも叫ぶ。 「Set up!」 着ていた制服・下着が光り輝いて消滅し、まばゆいばかりに美しい裸身を晒す。 持っていたバルディッシュを投げると、空間内に刃・カートリッジ・柄などの パーツが出現すると、それらが合体して大鎌の形に変化する。 「Barrier Jacket, Impulse Form!」 フェイトが、武器に変形したバルディッシュを取ると体を再び光が覆い、魔導士 の制服“バリアジャケット”を形作る。 執務官から、ミッドチルダ式・空戦S+ランクの魔導士へと変身を終えたフェイト は、光の繭を突き破って空へと飛翔した。 「フェイト・テスタロッサ・ハラオウン、行きます!!」 前へ 目次へ 次へ
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主人公 名前 性別 デッキ 入速出やる夫 ♂ 【安価】 担当アイドル 天海春香 ♀ 【カオドラ】 武藤マナ ♀ 【主人公詰め合わせ(ガガガメイン)】 水銀橙 ♀ 【BF】 セシリア・オルコット ♀ 【リチュア】 黒猫 ♀ 【D-HERO】 御坂美琴 ♀ 【エレキビースト】 白井黒子 ♀ 【除外軸サイキック】 ネロ ♀ 【聖騎士+三銃士】 リン・A・渚 ♀ 【ジャック】 入速出シャルロット ♀ 【ガーディアン】 鳳鈴音 ♀ 【アームド・ドラゴン】 嫁・婚約者・恋人・肉便姫 不動華蓮 ♀ 【アキ】 一離出できない子 ♀ 【氷結界】 食蜂操祈 ♀ 【甲虫装機+コントロール】 フェイト・テスタロッサ ♀ 【ヴァイロン】 鷹守ハルカ ♀ 【忍者】 八坂ニャル子 ♀ 【ワーム】 アインハルト ♀ 【E-HERO】 ヴィヴィオ ♀ 【BK】 インデックス ♀ 【魔力カウンター】 デュエルアイドル 名前 性別 デッキ ツナシ・タクト ♂ 【ギャラクシーフォトン】 如月千早 ♀ 【遊馬】 クロノ・ハラオウン ♂ 【ブラック・マジシャン】 菊地真 ♀ 【HERO】 天上院フレデリカ ♀ 【フレムベル】 黒神めだか ♀ 【青眼の白龍+創星神】 黒雪姫 ♀ 【真紅眼の黒竜+征竜】 茨木華扇 ♀ 【ナチュル】 美府出やらない子 ♀ 【裏サイバー+エアレイド】 佐倉杏子 ♀ 【ドラグニティ】 美樹さやか ♀ 【シャーク+水精鱗】 鹿目まどか ♀ 【代行者】 暁美ほむら ♀ 【機皇】 巴マミ ♀ 【マドルチェ】 桐ヶ谷和人 ♂ 【H・C】 シモン ♂ 【ディフォーマー】 奴良リクオ ♂ 【デュアル】 八神リイン ♀ 【暗黒魔轟神】 エイラ ♀ 【天変地異】 サーニャ ♀ 【魔人リゾネーター】 シャナ・ヴァリエール ♀ 【炎星】 輿水幸子 ♀ 【ネオスワイズマン】 愛宕 ♀ 【高ランクエクシーズ】 島風 ♀ 【風・闇メインジェネクス】 立花響 ♀ アイドル関係者 名前 性別 デッキ 美府出やらない夫 ♂ 【表サイバー】 派速出できる夫 ♂ 【アンデット】 不動遊星 ♂ 【なし】 上条当麻 ♂ 【レスキューラギア】 一般人 名前 性別 デッキ 東風谷早苗 ♀ 【ハーピィ】 セレスティア・ルーデンベルク ♀ 【ギャンブル】 岸波白野 ♀ 【岩石族】 武藤アイチ ♂ 【歴代主人公ゴチャ混ぜ】 トップに戻る
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なのは「ふぅ、ちょっと書きすぎたかなァ・・・」 ゼスト「(麻婆激辛神父骨骨)」 エリオ「随分多いですね・・・」 ティアナ「どうしたんだろう・・・」 シグナム「彼女なりの敬意か・・・?」 なのは「ふぅ・・・失敗!」 一同「ええええええええええ!!!!???」 スバル「ひ、酷い・・・」 キャロ「こんなに書いておいて・・・」 フェイト「さぁ、皆行こうか」 エリオ「い、行くって・・・放っておくんですか!?」 なのは「何言ってるの、午後の訓練時間始まってるよはやてちゃんに怒られちゃうよ」 スバル「そいつは大変!」 シグナム「洒落ならん!」 ルーテシア「早く知らせてあげないと・・・ゼストがあんな事やこんな事になっちゃう・・・ドクター・・・ドクター、ゼストが大変な・・・?・・・いない?これは書置・・・?」 『ちょっと別世界に行ってます、培養槽にナンバーズの残りが入っているので、【チン】して食べてね スカリエッティより』 ルーテシア「ドクタアアアアーーーーーー!!!!」 なのは「よし、午後の訓練開始だよ!皆準備はいい?」 ス・テ・エ・キ「はい!」 なのは「返事は英語!!」 ステエキ「ええ!?」 フェイト「冥王八卦集たる者、礼儀正しくあるべき・・・だから返事は『イエッサー』『ラジャー』『EXACTRY』のどれかが基本ね」 スバ・ティア「ラジャー!」 キャロ「最後のは了承じゃないです・・・」 エリオ「要は・・・逆らうなって事だよ・・・」 なのは「じゃあこれから基本動作の一部をやるから私の動きを真似してね・・・(カートリッジロード)チャーーーーージ!!!!!」 ス・テ・エ・キ「チャーーージ!!」 フェイト「合格」 「早ッ!」 なのは「完璧だよ皆・・・教えることはもう何も無い・・・」 ティアナ「嘘だッ!」 エリオ「こんなのでいいのか・・・」 なのは「でも、今のは一番基本動作だから・・・因みに名前は『チャージ等させるものか・・・』だよ」 シグナム「何でチャージなのにチャージさせてくれないんだ・・・」 なのは「とりあえず今日は、『ふざけるな!』『次元システムの応用』とやって『冥王なのだ!』までやってみようか」 「全部カッコ悪!!」 ハラ王「フフフ・・・懐かしいな、僕も木原マ○キはよく練習したよ・・・中学の頃」 シグナム「ああ・・・香ばしい奴だったんだな・・・執、ハラ王・・・」 ゼスト「・・・ぶっ殺す!!」 スカリエッティ「なんだとおおおお!ゼストが瞬殺されちゃったのかああああああ!!」 ルーテシア「うん、なんていうか・・・こう・・・ばーんと」 アギト「説明になってないじゃん・・・あたしが行くよ、オッサンには世話になってるしさ」 スカリエッティ「ナンバーズはああああああ!!いらないのかあああああああ!?」 アギト「必要無いって、何とかするさ・・・ドクター○槻」 なのは「やっと起きたんだね・・・おはよう」 ゼスト「コロス!!」 ハラ王「何だアイツは・・・額に激辛などと・・・・・」 シグナム「やれるものならやってみるがいい・・・」 フェイト「シグナム!?」 シグナム「テスタロッサ、今度は私がやらせてもらうぞ・・・さっきの奴を逃したけじめだ・・・さもなければ騎士の沽券に関わる!」 エリオ「シグナムさん・・・」 シグナム「さあ行くぞ!!チャージなどさせる・・・」 ゼスト「オラッ!!」 シグナム「ゲフゥッ!!! アタイがアホやってんーーー!!」 エリオ「シグナムさん!」 キャロ「シグナムさん、大丈夫ですか!!?」 フェイト「おのれ卑劣な真似を・・・お、お兄・・・ハラ王!!」 ゼスト「次はお前かああ!!!」 ハラ王「僕の六課に手出しはさせん!! チャアアアアアジ!! なのは「あ・・・あの動きは冥王八卦集月のってあああ!!!」 ゼスト「う、うわああ、待てええええ!!」 「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!」 キャロ「嘘・・・」 スバル「見た・・・?」 エリオ「見ました・・・」 ティアナ「あれだけの魔力刃の一斉射撃なんて・・・」 なのは「違う、凄いのは魔力刃じゃなくて・・・ハラ王・・・ あんな服で肌着を着ていないなんて・・・ しかも、チャージするかと思いきやそれ自体が既に詠唱だったなんて・・・一体何者なの・・・?」 フェイト「どう見ても執務官です、本当にありがとうございました」 前へ 目次へ 次へ
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登録日:2014/06/11 Sun 00 00 00 更新日:2021/06/10 Thu 11 44 22 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 A's BOA GOD INNOCENT INNOCENTS StrikerS お祭り なのポ オールスター パラレル フェイトとアリシアの望んだ時間 リリカルなのは☆オールスターズ 川上修一 月刊コンプエース 漫画 漫画版 異世界 私立リリカル女学園戯曲 第2次スーパーリリカル大戦 魔法少女リリカルなのは 高町なのは、小学4年生。ブレイブデュエル、はじめました。 □概要 携帯端末専用のソーシャルゲーム『魔法少女リリカルなのはINNOCENT』の漫画版。 月刊コンプエースにて連載された。作画は川上修一(SYU)。 世界観は基本的にソーシャルゲーム版のストーリーパートと変わらないが、 ゲーム版とは違いプレイヤーの分身である「あなたさん」は登場せず、ストーリーも別物。 これまでのシリーズのような熱血バトル魔法アクションのノリで戦闘が展開される。 今作では従来シリーズの「魔法」は登場せず、戦闘は「ブレイブデュエル」と呼ばれる、 体感シミュレーションゲーム内での遊びの一つであるため、緊迫とした展開はあっても命のやり取りなどはないのが特徴である。 カードゲームとしての要素は薄く、細かいルールもゲーム内における設定の一部という程度に抑えられている。 そのため、ゲーム版を知らない読者でも問題なく入れる作品となっている。 4巻目からは、タイトルを『魔法少女リリカルなのはINNOCENTS』に改めて第2部が連載され、2016年に終了した。 同じくコンプエース連載の『魔法少女リリカルなのはマテリアル娘。―INNOCENT―』の内容には本作の前日譚とも取れるエピソードがあるが、 一部登場しないキャラがいたりするなど同一の世界観かどうかは不明。 『マテリアル娘。』がA sのIFであるBOA・GODのさらにIF作品であったことも考えると少しあやしいところだろうか。 この項目では基本的に漫画版で登場した設定のみを取り扱うので、ゲーム版等の情報を追記する場合は必ず前置きを入れること。 ◆ストーリー(DUEL 00「ON YOUR MARK!」より) 20XX年夏 地方の研究者変わり者が開発した体感シミュレーションゲームが世界を席巻する。 その名は「ブレイブデュエル」 これは数多のライバルと出会い競い高めあうひとりの少女がそんな運命に出会う物語。 少女たちの夏が、もうすぐ始まる―― ○登場人物 ゲーム版と同じく従来シリーズの登場人物がオールスターで登場(設定は調整されている)しているが、 未だに登場していないキャラも多くいる。まぁ元々登場人物が多いので仕方ない。 1部は無印~A s(外伝含む)までの登場人物が中心だったが、2部からはStrikerSの登場人物も加わっている。 StrikerS勢の年齢に関してはなのは達が小学4年生であるため、それに合わせて再設定されている(スバルはなのはより2つ年下の2年生)。 モブキャラの中にはなのは関連作品のどこかでみたようなキャラが混じっていることも。 ◇チーム「T Hエレメンツ」 ホビーショップT Hの店員の二人とその同級生で構成されるチーム。 ロケテスト全国2位のフェイトと、ゲームそのものの知識が深いアリシアがいるものの、その他は経験の浅い初心者である。 その後練習と実戦を重ね、初心者組も上位二人との差が縮まっているとのこと。 第一回ブレイブグランプリではチーム戦3位、総合3位の戦績を残した。 チーム名は店舗名と「趣味は宝物」という意味合いが含められたT H、 精霊・妖精にスクールを付けると小学生という意味にもなるエレメンツを合わせたもの。 高町なのは シリーズおなじみの主人公。今作では私立聖祥大附属小学校ではなく私立海聖小学校の4年生。 ある夏の日に「ブレイブデュエル」のプレイヤーとなり、数多のライバルたちと競い合う。 性格は基本的に無印~A sに近いが、父親の件がないためかどこか大人びていたところは抜けて年相応の雰囲気に。 絵柄のおかげか表情がとても豊かでアニメ版とはまた違った可愛らしさがある。 困った時は「ですます」口調となり、一人称が「なのは」に変わる。 今作では家族から「剣術」を教えてもらっており、 スプーンで空の紙コップを抉ったり、木の枝で空中の木の葉を切り裂いたりといった技を披露した。 BDでのアバターは高火力・重装甲が売りの「セイクリッドタイプ」、デバイスは杖型の「レイジングハート」。 セイクリッドタイプは希少であり(なのはのはその中でもレア)、本人の高い才能と発想もあって、時に熟練プレイヤーも唸らせる活躍を見せる。 だが、とらハ時代から一貫してある種の剣道少女属性持ちなのもあってか、 持ち前の防御力を活かしてビルを突き破るなど、どことなく脳筋……。 大森林コースでもペナルティがなければやる気満々だった。 フェイト・テスタロッサ テスタロッサ家の次女。なのは達と出会った次の日に姉のアリシアと共に私立海聖小学校に転校する。 性格は大人しく引っ込み思案。家族に恵まれているためかアニメ版のようなどこか影のある大人しさではなく、恥ずかしがり屋の延長といった感じ。 ブレイブデュエルの際には一転してアニメ版戦闘時のような大人びた雰囲気に変わる。 なのは達とのチーム戦を経て、彼女たちを正式にチームに勧誘する。 なのはにベタベタになっており、チーム名を「なのはと愉快な仲間たち」にしようとしたり、 ユーリと仲良くしているなのはに複雑な表情を見せることも。 アバターは高機動型の「ライトニングタイプ」、デバイスは斧型の「バルディッシュ」。 ロケテスト時全国2位の実力者……なのだが、チームメイトに合わせてか目立つ活躍が少ない。 キリエとの再戦では切り札のザンバーを披露した。 アリシア・テスタロッサ テスタロッサ家の長女で、ホビーショップT Hの看板娘。妹のフェイトと共に私立海聖小学校に転校する。 小さな見た目のせいで始めはなのは達に年下だと思われていたが、実際は2つ年上の6年生である。 フェイトに仲良しの友達が出来てうれしい反面、姉離れが顕著でちょっとさみしいらしい。 フェイトとは違い明るく元気な性格。妹のフェイトからはとても慕われており、姉として良きアドバイスを送ることも。 アバターは近距離から遠距離まで多様なスキルが特徴の「ガンナータイプ」を元にアレンジしたオリジナルデザイン「ラッキースター」。 知識豊富なだけあって対応力は非常に高いが、ごり押し戦法への対処は苦手。 BDの実況もこなせる専門的な知識があることから、 バトルではルールの説明やチームのまとめ役を務めることが多い。私にいい考えがある アリサ・バニングス なのは、すずかと同じ私立海聖小学校の4年1組。 なのはの親友の一人。BDの発表初日になのは、すずかと共にBDを始める。 今作でファン念願の魔法少女デビューとなる。バーニングアリサ? さてなんのことやら。 アバターは中・近距離向きの「フェンサータイプ」、デバイスは剣型の「フレイムアイズ」。 炎属性に特化した性能を持つ。贄殿遮那ではない。 「人間が空をすいすい飛べるわけない」という頭の固い考え方のせいか、飛行はできない。 だからって炎の翼とかは使わない、多分。 思い切りの良い切り込み隊長格だが、リスク管理が甘いとも言う。 月村すずか なのは、アリサと同じ私立海聖小学校の4年1組。 なのはの親友の一人。BDのことは姉から聞いていた模様。 アバターはスキルの豊富さが売りな「プロフェッサータイプ」、デバイスはグローブ型の「スノーホワイト」。氷属性に特化した性能を持つ。 なのはの活躍であまり目立たないが、初心者でありながら様々なスキルを使いこなし、 且つアリサとは即席の連携・合体技を披露するなど、その順応性は侮れないものがある。 はやてからは「(実戦3回目にして)君に教えることは残ってないような気がするっ」とか言われたりと何かと一目置かれていたり。 グランツも感嘆するレベルのサポート能力だが、周囲ばかりを気にしすぎる傾向もあり。 ▽チーム「八神堂」 書店「八神堂」の店長はやてとその家族で構成されているチーム。 八神堂はBD設置店の一つで、「ベルカスタイル」のBDオーナー。地下にT Hと同等規模のアリーナが設置されている。 いまだチームの詳細は不明なものの、次回のクランプリに向けてはやてやヴィータ以外も本格的に動き出すようである。 八神はやて 八神堂の店長。なのは達と同年代ながら、飛び級で大卒の社会人一年目。 まだ子供でありながら(おそらく)道楽に近い書店経営に加え、 家族からは「主(あるじ)」と呼ばれ敬愛されているなど謎の多い人物。 よく似た容姿を持つディアーチェを姉とすべく会う度に口説いているが、いつも邪険に扱われている。 アバターは希少な技能を持つとされる「ロード・オブ・グローリータイプ」。それ以外は現在のところは詳細不明。 まだ初心者チームだったなのは達が強豪「ダークマテリアル」と戦う際に助っ人としてチームに参加してバックスを務めたが、 それは人数合わせのようなもので専ら後方からのアドバイスに徹していた。 八神リインフォース・アインス 八神堂の店員。夜間学校で建築学を学んでいる。なんでもはやてのために理想の家を造りたいとのこと。 他の媒体同様にはやてのことを「我が主」と呼ぶが、人前でも平気でこう呼ぶためはやてはたじたじ。 原作などとは違い男口調はほとんどない。 何かにつけて服の上からでも分かるその「わがままボディ」を我々に見せつけてくれる。 八神ヴィータ 八神家の末娘。小学校に通っている。BDの全国展開に伴い、全国トップを目指して燃えている。 今作では年齢が見た目相応なので精神的にも子供。 馬が合うのかアリサと絡むことが多く、T Hエレメンツの中では最も仲が良い。 BDではロケテスト全国6位の実力を持ち、「鉄槌の騎士」の通り名も持つ強豪プレイヤー。 年齢に合わせてか、アニメで見られるような打算的な行動はなく、直情的かつ力押しな戦術を取る。 しかし油断もあったとはいえ初心者のなのはに一撃貰い、 シュテルには一撃でノックダウンさせられるなど、今作での初心者狩り役兼かませ犬的なポジションに……。今後に期待しよう。 はやて「ヴィータがやられたようやな……」 アインス「えーと……くっくっくっ奴は我らヤガミドーの中でも最年少」 八神シグナム 八神堂の店員。大学に通いながら剣道場の師範をしている。……何気に凄くね? その腕を買われてか、なのは達の接近戦の特訓(現実でのスポーツチャンバラ)に付き合った。 師範の立場は伊達ではなく、現実世界での訓練では、アリサとフェイトの二人がかりを余裕で捌いている。 スポーツ少女らしくジャージに愛着があるらしい。ニート? とか思った奴は表に出ろ。 八神シャマル 八神堂の店員。医大生。 家事も手伝っているようだが、料理に関してはたまに暴発するので油断できない。 ザフィーラ 八神家の愛犬。喋る犬であり、子供程度なら背中に乗せたまま走れるスゲー奴。 ちなみにこの世界では喋れる動物が結構いるらしいのでそのことを不審に思われることは無い。 八神リインフォース・ツヴァイ、八神アギト 海外に留学している八神家の面々。イノセンツ最終話にて一時帰国する形で登場した。 アギトはシグナムに懐いている。 ◇チーム「ダークマテリアルズ」 BDの総本山であるグランツ研究所に所属する、ロケテスト時のチャンピオンチーム。 フローリアン家に居候している留学生で構成されている。 なお、内3人の容姿はなのは、フェイト、はやてに酷似しているが血縁とかではない。 それぞれが飛び級の中学生である。 ブレイブグランプリでは総合1位に輝く。 チーム名は本作の前日譚の側面がある「マテリアル娘。INNOCENT」によると、 自分達はテストプレイヤー、つまり素体(マテリアル)であるとして付けられている。 ダークの方はほぼノリで決められたけどね。 ディアーチェ・K・クローディア 私立天央中学校の留学生。レヴィやはやてからは「王様」と呼ばれている。 常に尊大な態度を取り挑発的な言葉も多いが、仲間や友人のことを大切に思っており、口では悪態をつきつつも何だかんだで面倒見が良い心優しい人物。 出張中のグランツ夫人に代わり料理当番をしており、その腕前はそのシーンだけグルメ漫画が展開される程。 でも本人曰くグランツ夫人の方が上らしい、どんだけ。 はやてとは容姿・特技・好み・アバターに至るまで被っており、 彼女からは「わたしの姉やんになるべき」と熱烈アプローチを受けているがいつも邪険に突き放している。 とはいえ別に嫌っているわけではなく、むしろ満更でもない様子。たぶんプライドの問題なのだろう。 アバターははやてと同じ「ロード・オブ・グローリー」だが「暗黒甲冑」と呼ばれるそのデザインはユーリの愛によって超☆魔改造されたもの。 ダークマテリアルズのリーダーであり、プレイヤーとしても指揮官としても優秀。 仲間の心情を察し、場を暖めた後に自ら身を引く場面もあった。 ゲーム版に先駆けてGEモードが登場している。 作者のあとがきによると、はやてよりも少しスタイルが良い模様。 シュテル・スタークス 私立天央中学校の留学生。なのはのデュエルを観て彼女に興味を示す。 眼鏡を掛けたクールビューティであり、性格も学生とは思えないほど落ち着いている。 アバターはなのはと同じ「セイクリッドタイプ」。色は黒。 ロケテスト時全国1位の強者だけあり、同じく全国6位のヴィータを寄せ付けない実力を持つ。 魔力量はなのはとは違って多い方ではなく、練磨によって徹底的に無駄を減らした技巧派タイプ。 ゲーム版に先駆けてGEモードが登場している。 髪型が変化している一方で、スタイルは他の二人と比べると大人しめのようだ。 レヴィ・ラッセル 私立天央中学校の留学生。ヴィータを負かしたというなのはの噂を聞き、BDを申し込んだ。 今作随一のネタ担当であり、愛すべき馬鹿。 ……とりあえずこの娘だけ別世界のデュエルをしている気がする。 一人称は「ボク」で、性格もフェイトとは正反対で明るく子供っぽい。 なのは達からは上級生なのだが、その性格ゆえに全く先輩扱いされていない。 アバターはフェイトと同じ「ライトニングタイプ」。 ロケテスト時全国4位という戦績の持ち主だが、本人の頭の弱さが祟って自滅するパターンが多い。 とはいえ作戦負けしているだけであり、個人での実力は圧倒している上、初心者組から有効打を貰ったことは一度もない。 フェイトとは同じ高機動タイプだが、空中ドリフトやコーナリングを駆使するフェイトに対し、 レヴィは直線的な軌道でスピードを出すという対極のプレイスタイルとなっている。 ゲーム版に先駆けてGEモードが登場している。 作者によると、三人の中で一番セクシーダイナマイツとの事。 ユーリ・エーベルヴェイン フローリアン家に居候している留学生。普段は家事やグランツ博士の手伝いをしている。 喫茶翠屋のシュークリームデリバリーでフローリアン家を訪れたなのはと仲良くなり、アドレスを交換した。 BDでは「紫天装束」を纏い、ダークマテリアルの後衛を務めるが、今のところは戦闘シーンはあまり描かれていない。 ちなみに八神堂に書籍を注文しており、タイトルは「永遠結晶のつくりかたⅡ」。……おい何をつくる気だ。 ◇グランツ研究所 BDを開発したグランツ博士の研究所であり、BDの総本山と言える場所。 同時に「インダストリースタイル」のBDオーナーでもある。 研究所の所員達もBDのプレイヤーであり、製作側ならではの戦い方でなのは達を唸らせた。 アミティエ・フローリアン エルトリア・ガールズ・ハイスクールの2年生。風紀委員長をしている。周りからはアミタと呼ばれる。 常に丁寧語で話し、年下が相手でも礼儀正しい対応を崩さない。 学内ではお姉ちゃんキャラとして人気があり、下級生からは「お姉さま」と呼ばれ慕われている。 しかし当の本人曰く、「私の妹はキリエだけ」とのこと。 BDではグランツ研究所のトッププレイヤーの一人を務め、剣に可変する二挺拳銃型デバイスを駆使した戦いをする。 訓練に手詰まりを感じていたなのは達に仮想敵とてキリエと共にデュエルを挑み、 ほぼNPCで構成したチームでありながらなのは達を完封、圧倒的な実力差を示した。 その後はコーチとしてなのは達の実力アップに貢献する。 キリエ・フローリアン エルトリア・ガールズ・ハイスクールの1年生。アミタの妹。礼儀正しい彼女とは反対に飄々としており、ノリが軽い。 とはいえ根っこ部分は似ているため、友人からは「似たもの姉妹」と言われている。 BDでは姉と同様にグランツ研究所のトッププレイヤーの一人で、武器も同じだがプレイスタイルは接近寄り。 一度目のなのは達とのデュエルではユーリ&NPCとの隙のないチームワークで翻弄し、二度目の時は大剣を駆使して彼女達を追い詰めた。 グランツ・フローリアン アミタとキリエの父親であり、BDの開発者。元々はロボット工学が専門。 浪漫と情熱に溢れた科学者で、家族や娘であるアミタとキリエにも父ではなく「博士」と呼ぶように言っている。 ディアーチェも認める人格者ではあるが、研究に没頭するあまり約束をすっぽかして昼まで寝過ごすことなども多々あるようだ。 ◇ホビーショップT H 海鳴市の駅前に新しくできた大型ホビーショップ。 BD設置店の一つで、「ミッドチルダスタイル」のオーナー。 親戚関係にあるハラオウン&テスタロッサ家によって経営されており、店長二人は昔からの親友。 店舗名は各ファミリーネームの他「トレジャー ホビー」、趣味は宝物という意味も込められている。 プレシア・テスタロッサ フェイトとアリシアの母親で、ホビーショップT Hの店長。 原作のような暗く近寄りがたい雰囲気ではなく、アリシアの記憶にある優しい頃のプレシアに近い。 二人の愛娘を心底大切に思っており、娘達と共有する時間に何よりの幸福を感じている。 娘達のことになると周りが見えなくなることが多々あり、娘のために時折店の仕事を放り出してはリンディからお叱りを受けている。 アリシア不在時にはデュエルの実況も務めている。 リンディ・ハラオウン 同じく店長。大らかな雰囲気は変わらないものの、 「娘☆命」なプレシアの行動に頭を悩ませている苦労人。 クロノ・ハラオウン 家族構成の説明の際に一コマだけ登場。 リンディの息子で、フェイト達にとってお兄ちゃん的な存在であるらしい。出番があるかは不明。 エイミィ・リミエッタ ホビーショップT Hのチーフスタッフ。初めてBDを体験するなのは達にゲームの概要と操作説明を行った。 店内バトルの実況も務めているが、アリシアに仕事をとられたり、プレシアの娘馬鹿な実況にツッコミをいれたりと忙しい。 アルフ テスタロッサ家の愛犬。たまに人間形態(小)に変身して店を手伝っている。 リニス・ランスター テスタロッサ家の家政婦。家政婦としての仕事だけでなく店の業務もこなす。 テスタロッサ家とは単なる仕事の関係ではなく、家族同然の付き合いであり、家ではお姉ちゃん的な存在。 リニス2世 テスタロッサ家の愛猫。 ◇高町家 なのはの家族。詳しくは項目を参照。 高町恭也 なのはの兄。剣術を習得しており、日々次女の美由希と鍛錬に励む。 高町家の道場をなのは達の練習の場として提供した。 どうやらジャンケンゲームと陣取り将棋の腕はなのは、アリシア、美由希では勝てないレベルであるようだ。 高町美由希 なのはの姉。兄と共に剣術の練習をしている。 ユーノ 高町家で飼っているフェレット。今作では動物形態が本体(たぶん)。 なのはの良き相談相手である模様。 ◇その他 ゼッケン1084、千堂瞳 フローリアン姉妹の学校での友人。登場時なんかどっかで見た……と指摘されていたが、作者がTwitterにて本人達と認定。 その後も地味に出番を重ねており、スピンオフ作品「魔法少女リリカルなのはマテリアル娘。INNOCENT」にも出演。 ゼッケン1084はアミタの事を「アーちゃん先輩」と呼んでいる。登場するたびアホ毛が成長中。 第2部からの登場人物 中島スバル 小学生。容姿はアニメ第3期のスバル・ナカジマの幼少時代のもの。 第1部のラストにて初登場、その際なのはのデュエルを観て彼女のファンになる。 ティアナと仲良くなるため、彼女をブレイブデュエルへと誘う。 ティアナ・ランスター スバルの同級生。リニスの妹で、兄にティーダがいる(二人とは歳が離れている)。両親は海外出張中との事。 第1部のラストに初登場し、BDを少し気になっている。 兄の影響でガンシューティングやFPSが好きだが、 趣味が少々女子らしくなく、自身の性格も相俟ってクラスにはあまり馴染めていない。 なぜかスバルから熱烈なアプローチを受け戸惑うも、次第に打ち解けていく。 中島クイント 中島家の母。毎朝夫と熱烈な「いってらっしゃい」をしているという。ゲンヤさん爆発しろ。 言動がなんとなく肝っ玉母さんな感じ。 本作ではジェイル・スカリエッティの妹という設定。 また、高町家の母の桃子とは学生時代の先輩後輩の間柄らしく、彼女の事を「モモちゃん先輩」と呼んでいる。 中島ギンガ 中島家の長女。お父さんっ子のようであり、 ゲンヤに「いってらっしゃい」を狙っているが、タイミングが合わずに失敗が続いている。 中島チンク 中島家の次女。こちらの世界でも常に右目を閉じているが、理由は不明。 アリシアとは初対面にして「心友」と呼ぶ仲となった。 中島ディエチ 中島家の三女。 中島ノーヴェ 中島家の五女。 姉のスバルに対してシスコン気味。 ドクターJのカードを使用した際は、サウンドステージX以降のBJにバイザーを付けた姿となり「マスクドファイター1号」と名乗る。 中島ウェンディ 中島家の六女。ノーヴェとは双子。 同じくドクターJのカードを使用した際は「マスクドファイター2号」と名乗る。 中島ゲンヤ 中島家の父。 ティーダ・ランスター ティアナの兄。ティアナの回想に一コマだけ登場。 おい、あんたの趣味に付き合っている妹がクラスで孤立してるぞ。 ジェイル・スカリエッティ 雑誌連載時に、初登場回で「一体何者なんだ……。」という煽り文句が記載されていた。 娘たちと共にブレイブデュエル内で世界征服を目論む。自らは「ドクターJ」と名乗っている。 グランツとは研究生時代の同期で、友人でもあり宿敵でもあると言った間柄。 一架・スカリエッティ スカリエッティの娘。原典でのウーノ。 二乃・スカリエッティ スカリエッティの娘。原典でのドゥーエ。 BD時には博士の美しき秘書にてスパイ『ドゥーエ・ザ・ライアー』を名乗る。 三月・スカリエッティ スカリエッティの娘。原典でのトーレ。 BD時には研究所の用心棒『トーレ・ザ・インパルス』を名乗る。 シグナムは彼女の先輩にあたる 四菜・スカリエッティ スカリエッティの娘。原典でのクアットロ。 BD時には戦略参謀『クアロット・ザ・ミラージュ』(※クアットロの誤字)を名乗る。遠距離召喚型。 七緒・スカリエッティ スカリエッティの娘。原典でのセッテ。 BD時の名前は、無口系悪役少女『セッテ・ザ・ムーンエッジ』。中距離メインのアーチャータイプ。 高町ヴィヴィオ&アインハルト・ストラトス 正統派格闘家。ViVidアニメ化記念の登場と思われる。 スカリエッティ研究所の地下のジェネレーターから突如現れる。 ヴィヴィオはStヒルデ女学院初等科4年生、アインハルトはStヒルデ女学院中等科2年生(学校名、学年共に原典と同じ)。 ゲーム版と異なり、本作の未来からスカリエッティ博士の制作したタイムマシンによってタイムスリップしてやってきた。 コロナ&リオ 未来のグランツ博士を通して未来から通信してきたヴィヴィオの友達。 ヴィヴィオ達の無事を心配していた。 ○用語 ●ブレイブデュエル プレイヤー自身が身体を動かして3D立体映像のキャラクターを操作し、 プレイヤー同士の対戦を始めとした様々なルールの元で遊ぶ体感シミュレーションゲーム。開発者はグランツ・フローリアン博士。 東京の一部地域でロケテストの後に全国展開され、海鳴でも3つの店舗で設置されている。 プレイヤーはカプセル状の機械に入り、各店舗に設置されている「ブレイブシミュレーター」に投影された自身のアバターを操作する。 プレイ中のプレイヤーの視点・感覚はアバターと完全にリンクする。 とはいえそれなりに大きくスペースを取る上、アーケードゲームである以上順番待ちが必須である。 そのためホビーショップT Hのコミュルームには卓上でもBDを遊べる簡易シミュレーター「エンタークン」が設置されている。 プレイヤーが操作するアバターと、自らが組んだカードデッキを駆使して遊ぶゲームであり、戦いは「デュエル」、プレイヤーは「デュエリスト」と呼ばれる。 両スピンオフで主にレヴィがさんざんネタにしてたが、某カードゲームとは一切関係ない。 20XX年の夏、新しいゲームの噂を聞きつけたなのは達が「ホビーショップT H」に足を運んだところから物語が始まる。 ●カード BDで使用するカード。 基礎となる自分のパーソナルカードの他に、スキルカードやカードの強さを示すカードランク等の細かい設定があるが、漫画媒体である仕様上あまり気にしなくても楽しめる。 従来のなのはシリーズで使われていた様々な「魔法」がカードのスキルになったという認識で良いだろう。 ●魔力 BDでの「精神力」。攻撃やスキルに魔力を込めることで単純に威力を上げたり、何らかの効果(加速や誘導性能など)を付与することができる。 しかし使いすぎると体の力が抜けていき、最悪気絶状態となってしまう。 行動を控えれば魔力は自然回復していくため、ルールによってはそれも戦術の一つとなる。 ●データカートリッジ&ブレイブホルダー ゲームプレイの必需品。どちらもデータの記録・保存に利用する。 データカートリッジはブレイブデュエルのプレイヤーの証で、データ(おそらくアバター関連や戦績)の記録に使われる。 ブレイブホルダーはカードデッキの保存の他に、ゲームスタート時のコールやスキルカード使用時にカードをスラッシュするために必要。 ちなみに対戦中にアバターがカードをスラッシュするのではなく、プレイヤー自身がスラッシュする。 その際のプレイヤーの動きがアバターに反映されたことはない。武器持ちの人には邪魔なんだろう。 ●カードローダー 基礎のカードとなる自身のパーソナルカードを作るためのマシン。 自分の身長・体重・年齢・性別の入力の後にカメラで自分をトレースさせれば出来上がり。エイミー曰く、「夢のスーパーマシン」。 プライバシーな情報の入力に加え、自分が映し出されたカードが出来上がるなど少々精神力を問われる。 ちなみに一日一枚新しいカードがもらえる。 ●チヴィット BDで使用できるNPC。チーム戦などで人数を補う際に使われ、手持ちのカードから選ぶ。 見た目は選んだカードの人物がディフォルメされた姿になり、能力や性格もそれに準じる。 グランツ研究所ではダークマテリアルズのチヴィットが飛び回っているが、 これはチヴィット達NPCを現実でも遊ばせたいという思いでグランツ博士に作られたロボット。 後に各BD設置店舗にもそこの代表デュエリストのチヴィットを提供するという。 ▽サウンドステージ01 コミックマーケット88にて先行販売されたドラマCD。漫画版というよりはソーシャルゲームの方を意識した内容。 主要キャラに加え、あの「のろいうさぎ」にも声が付く。 ボーナストラックとして漫画版作者が脚本を務めた話も収録されている。 ▽余談 原作者の都築真紀氏によれば、アニメ原作の重めなテーマから逸脱した別モノのスピンアウトをコンセプトで作られているとのこと。 追記・修正はブレイブデュエルを始めてからおねがいします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アリシアさんが見れたのがちょっとうれしかったり -- 名無しさん (2014-06-11 00 25 13) まさに「これが見たかった!」という作品 -- 名無しさん (2014-06-11 01 10 02) 幸せな世界故にスカリエッティもまだいいキャラとして取り上げられてていいわ -- 名無しさん (2014-06-11 01 42 06) 個人的にはゲーム版含めてForceメンバーも見たいが、まだ高望みかなぁ -- 名無しさん (2014-06-11 02 16 00) なのは達がスペック高くてポンポン勝つから初心者(笑)なのがなー -- 名無しさん (2014-06-11 02 56 36) スピンオフだから新キャラとか出しにくいのに早くからチーム戦にしてしまって敵のバリエーションを減らしてしまったのがな~。試合って意味で戦ったのって殆どダークマテリアルズだし。最初の方はT Hエレメンツ内で実力を付けるって感じの方が良かった気もする -- 名無しさん (2014-06-11 11 50 27) ユーノェ・・・・ -- 名無しさん (2014-06-11 12 40 41) ↑それだけが個人的にゲームも含めてINNOCENT唯一の不満点…… -- 名無しさん (2014-06-11 12 42 04) カードゲーム物なら少なくとも人の命、出来れば世界の運命を賭けて戦わないと…… -- 名無しさん (2014-06-11 14 24 10) ↑そういうのは遊戯王とかで満足しとけ。てか漫画inoccentはカードゲーム要素ほとんどないに等しいし。 -- 名無しさん (2014-06-11 14 38 48) 高町家以外のとらハのメンバーが出てきてくれたら感激もんなんだがな -- 名無しさん (2014-06-11 19 27 56) ↑用語上だととらハ関係はゲームだと出てたよね -- 名無しさん (2014-06-11 19 42 06) なのはのアレは”徹”なんだろうなあ、と予測する原作ファン。流石にまだ"貫"までは行ってないと見た -- 名無しさん (2014-06-11 19 44 44) ゲンヤさんの勝ち組っぷりがやばい。なんだあのパーフェクトライフ -- 名無しさん (2014-06-11 20 01 23) 珍しく原作者のコンセプトがプラスに働いてる良作 -- 名無しさん (2014-06-11 21 01 06) すずかのアバターって「プロフェッサー」じゃなかったっけ? -- 名無しさん (2014-06-13 21 38 11) ↑そうだな。ところで「あなたさん」は、登場こそしてないがキリエの台詞(3巻85頁)を見るに存在はしてるってことでOK? -- 名無しさん (2014-06-13 22 46 24) すいません。項目を修正した時に上のコメントが一つ消えちゃったみたいです。直し方とか分かる人はお願いします -- 名無しさん (2014-06-13 22 53 28) ↑編集履冷味迯?目ごと戻す→また項目書き直す。とか。 -- 名無しさん (2014-06-14 00 50 47) 大人組がやけにエロい。特にアインスが走ってるとこなんか漫画なのにめっちゃ目の前でゆっさ遊佐揺れてる様に感じてまう -- 名無しさん (2014-06-14 01 00 04) この漫画のプレシアさんみててニヤニヤが止まらないの俺だけ? -- 名無しさん (2014-06-14 01 04 04) プリズマイリヤみたいなものか アリシア生存√があってよかったわ -- 名無しさん (2014-06-14 01 44 35) ↑アリシア生存もだけどアインス生存もあるから、無印から見てた身としては尚更に幸せな世界と感じるわ -- 名無しさん (2014-06-14 09 20 44) やっぱりなのはさんはどんな世界でも超戦闘力や味驩^命なのか…… -- 名無しさん (2014-06-14 09 42 33) ↑家族が超戦闘力有してるからな -- 名無しさん (2014-06-14 09 44 20) 作品コンセプトが「みんな幸せな世界でもいいじゃない」だからな。マジでみんな幸せな世界。ユーノは・・・うん・・・ -- 名無しさん (2014-06-14 11 14 18) 次回への煽りが「ここからは私たちのステージだ」でまんま鎧武だったw -- 名無しさん (2014-07-20 14 25 28) ↑編集が他に何を担当してるかわかるな。 -- 名無しさん (2014-08-23 23 57 37) スバルとティアナのコンビはやっぱいいね。漫画とはいえ、また見られたことにちょっと感動 -- 名無しさん (2014-09-07 15 48 15) 雑誌掲載時になのはが対アミタ戦でエクセリオンブラックを出した時の「轟く友情――」って言葉を見てデジモンを思い出したなwww -- 名無しさん (2014-09-19 12 29 14) ↑3マガジンの煽りなんか、ひどいもんな。 -- 名無しさん (2014-09-19 14 09 11) ↑5「みんな」の中に入ってないんだろうよ・・・ -- 名無しさん (2014-09-19 15 24 39) ↑待てなんであの状態がユーノにとって幸せなんだと思わないんだ!? -- 名無しさん (2014-09-19 15 29 37) ↑思えるわけないだろ常識的に考えて・・・ガチ動物扱いだぞ、ガチで -- 名無しさん (2014-09-19 15 37 46) ↑喋って人型に変身できる動物がいるのに常識って・・・いや、なんでもない。 -- 名無しさん (2014-09-19 15 49 48) ↑動物である事には変わりないだろ・・・うん、もういいよ・・・ -- 名無しさん (2014-09-19 15 53 52) ↑4の幸せは人間としての尊厳を奪われて動物として扱われて暮らすことなんだよ!特殊な性癖の持ち主なんだって理解してやってくれよ!偏見いくない! -- 名無しさん (2014-09-20 07 17 45) ↑ ↑5だが違います。 -- 名無しさん (2014-09-20 07 39 02) ↑無理すんなよ。ホントはゴキブリ扱いされたいんだよな?ウジ虫のほうが良かった? -- 名無しさん (2014-09-20 08 03 42) ×まさに「これが見たかった!」という作品 ○萌え豚にとっての「これが見たかった!」という作品 -- 名無しさん (2015-01-25 10 53 19) 大人モードキターーー! -- 名無しさん (2015-01-29 16 30 13) ↑まさかマテリアル三人のも見れるとは思わなかった。 -- 名無しさん (2015-02-01 23 22 16) このマンガがきもい -- 名無しさん (2015-02-02 14 50 27) ただユーノとシャマルさんの扱いが妙に悪いのが気になるな...一体二人になんの恨みがあるんだか、あの扱いは改善して欲しいわ -- 名無し (2015-02-20 04 32 34) シャマルさんだってナイスバディなキャラなのに、それを無視して邪険に扱う作者達の無神経さには呆れてものが言えないな -- 名無しさん (2015-02-20 04 33 59) この世界観でもこの性格ってなのははもうA sでの悪魔以降の印象から抜け出すのは無理ってことだろうなぁ……。あと、なのはに御神流は完全に改悪だと思う -- 名無しさん (2015-02-23 02 07 07) マテリアル達の大人モード、デカい(確信) -- 名無しさん (2015-03-06 10 00 27) ↑ふと思ったがもしかしたらヴィータやアギトの大人モードも見れる可能性も…多分ないな。この世界でもチンクやアリシアとちっちゃいこくらぶつくってそう。 -- 名無しさん (2015-03-06 10 47 39) 1巻の数ページで涙が止まらなくなった漫画 -- 名無しさん (2015-03-08 21 22 48) ユーノはなぜか知らんが角〇に嫌われているからな。フェレット化することで何とか出番を確保したともいえる。 -- 名無しさん (2015-03-17 01 19 09) 最新話の寝起きのスカリエッティがただのイケメン過ぎるんだが誰だよこいつwww -- 名無しさん (2015-04-28 09 45 42) 正直四期の中で一番マトモに読んでられる ViVidは作画が微妙、Forceは展開が遅いのと「なのは」としてしっくり来ない 正直この作品もまあって感じだけど -- 名無しさん (2015-04-28 19 03 18) 動いているプレシアとアリシアをこういう形で見たかったんだ!是非ともアニメ化して欲しいなぁ。 -- 名無しさん (2015-05-05 14 24 59) 2巻の内容の一部を追記してみた。まだ漫画じゃ正式に名前出てないキャラもちょくちょくいるけどいいかな…? -- 名無しさん (2015-07-27 23 00 42) ↑2サウンドステージは決定らしい。 -- 名無しさん (2015-08-05 14 44 44) この漫画のヴィヴィオとアインハルトがvivid本編からの登場じゃなくてinnocent世界の未来から来てる設定になっててちょっと驚いたな… -- 名無しさん (2015-12-05 21 26 35) ↑しかも「現代」から10年後ぐらいという。あれ?ヴィヴィオもう生まれてない?てかなのはさん10歳年下の子を養子にしたの!? -- 名無しさん (2015-12-13 23 21 16) おそらく多くの視聴者がStSでがっかりしたフェイトのジャケットデザインの変更。大人レヴィのジャケットがフェイトの昔のデザインをそのまま使ってくれて歓喜したのは俺だけじゃないはず -- 名無しさん (2016-01-27 15 55 40) インパルスフォームに変わってがっかりしてたのは口りコンだけだろ -- 名無しさん (2016-08-02 14 48 18) 八神家に異世界無双中のエターナル高校生と殺し愛する人出てきたら色々な意味で八神家がハチャメチャになりそう -- 名無しさん (2021-06-10 11 44 22) 名前 コメント
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とあるイフねた・3期8話編 00v0uqTw 「さびしいさよならもあったけど…私にとってはいろんな始まりのきっかけでもあったから」 「――うん」 フェイトの言葉にうなずくユーノ。 確かにあれは悲しい出来事だったかもしれないが、自分達の、今に繋がる始まりだったのだろう。 「ユーノく~ん、フェイトちゃ~ん」 二人の姿を目にしたからだろう、駆けていくなのは。 その声に気付いた二人はウィンドウを消し、振り返った先にいるなのはに微笑みかけようとして… 「ユーノせんせー!!」 ばきゃごっ!! 突然横から突撃してきた青い弾丸に、ユーノが吹っ飛ばされた。 「……え?」 停止するなのはとフェイト。 見てみれば、マッハキャリバーを装備したスバルが思いっきりユーノを押し倒していた(二人主観) 「…スバル?」 「はい! ユーノ先生!!」 上半身を起こし、問いかけるユーノに笑顔で答えるスバル。 埃を払いながら立ち上がる彼にスバルは再び抱きついた。 「せんせー久しぶりですよ! もー、六課設立前以来ですね!」 「あはは、ゲンヤさんやギンガには何度かあったんだけどね。スバルとはそうなっちゃうか」 「うー、父さんもギン姉もずるいー」 さっきのように体を抱きしめてこそいないものの、 腕に抱きついたまま腕にすりすりしながら笑顔を浮かべるスバルと、 そんな彼女にいやな顔ひとつせずにこにこしているユーノ。 その空気に入り込めないなのはとフェイトが問いかけあぐねていると、スバルの頭がごつんと叩かれた。 頭を抑えながらスバルが振り向くと、そこにいたのは―ティアナ。 「痛いよティア~」 「そっちこそ何やってるのよスバル! ユーノさんの姿見たらいきなり走ってって! しかも危うく怪我させるところだったでしょ今の!」 「まあまあ。ティアも押さえて」 「ユーノさんは優し過ぎるんです!」 「わー、ティアいつもどおりに戻ったー」 「? 何かあったの?」 「いえ、その…ちょっと誤射をしちゃって」 「気にしないでって言ったのに、気にしすぎなんだよティアってばー」 「う~ん、ここは確かにスバルの言うとおりかな。 ティア、反省しないのは困り者だけど、だからって引きずり過ぎるのも良くないよ。 間違いは誰だってするんだから、繰り返さなきゃいい。ね?」 「…はい」 「あー、なんかティアってばなのはさんの時よりも素直ー!」 「う、うっさい!!」 三人の間で生じる、和気藹々とした空気。それに耐えられなくなったか、なのはが声をかけた。 「え、ええと…二人とも、ユーノくんの知り合い?」 「え? ああ、はい…私はスバルからの紹介で」 「私は父さんがせんせーを家に連れてきたのが繋がりで…ええと、あれっていつでしたっけ?」 「ええと、書庫に勤務してある程度経ったくらいだから…もう9年近くになると思うよ。 ほら、あの時はクイントさんが」 「ああ、そうでしたよねー!」 そして再び始まる彼女達だけの空気。自分達の知らなかった衝撃の事実に停止状態である。 というか「ティア」といい、「ユーノせんせー」といいどういうことだ。 愛称で呼ぶほど仲いいのかこいつらは。 フェイトはちらりと横を向く。隣のなのはは何だか顔を俯かせて、じっとその場に立っていた。 「―――」 拙い。非常に拙い。ああ、拙い。ここは何とかせねば。 「ス、スバル! ティアナ! 二人とも、仕事に戻ろう!? ね!」 「あう~」 「後で連絡するから、ね?」 いじけていたスバルだったが、ユーノに頭を撫でられ、機嫌を取り戻す。 その時の彼女にわんこの耳と尻尾が見えたのは間違いではあるまい。 「それじゃあせんせー、またー! あいしてまーす♪」 「馬鹿いってないで行くわよ。…それじゃあユーノさん、お話はまた」 「うん、二人とも仕事がんばって」 去っていく二人に手を振るユーノ。ああ、やめてほしい。隣の幼馴染の殺気が増幅していって怖いのだ。 取り敢えずはあれだ。ご機嫌を取り戻すために、ここは二人きりにさせてやれねばなるまい。 フェイト・T・ハラオウン執務官はそう決意し、なのはへと声をかけるのであった。 「ね、ねえなのは、ユーノ先生の護衛、引き継いで欲しいんだけど――」 24スレ SS スバル・ナカジマ ティアナ・ランスター フェイト・テスタロッサ・ハラオウン ユノスバティア ユノティア ユースバ ユーノ・スクライア 複数CP 高町なのは
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武器をジャンル別に分けて載せてください。 限定版等、特定の期間しか入手できない物は除外してください。 一部武器名称をモンスターハンターシリーズ及びファンタシースターポータブルシリーズから流用しています。 テンプレート 武器名称 武器が付属する商品(備考) ナックル ダブルナイフ・ツインダガー ドリル パイルバンカー セイバー・ツインセイバー(片手剣・双手剣) ロッド・ウォンド(長杖・短杖) サイス(鎌) ランス・ガンランス ダブルブレード・ダブルセイバー ソード(長剣・両手剣) アックス、スラッシュアックス ハンマー クロー・ツインクロー 投擲 爆弾 ロングボウ・クロスボウ ハンドガン マシンガン ライフル ガトリング ショットガン ランチャー バズーカ ミサイル ビット その他 ナックル ダブルナイフ・ツインダガー GNカタール ガンプラ「ダブルオーガンダムセブンソード」 武器セット系 MSGウェポンユニット11「ブーメラン・サイズ」(ククリナイフ×2付属) ドリル 武器セット系 MSGウェポンユニット8「ランス・ダブルブレード」(どうみてもドリルです) ダンボール戦機 エフェクトパーツ LBXカスタムエフェクト 002「グングニル」 本来は必殺ファンクション(必殺技)のエフェクトパーツであるが、オレンジ色の炎を纏ったドリルのような形をしている。神姫軸を移植すれば「ふぁいなるどりどりあたっく」の再現や、色を塗れば大型ドリルにも転用可能。 パイルバンカー セイバー・ツインセイバー(片手剣・双剣) GNブレイド各種 ガンプラ「ガンダムエクシア」「ガンダムアストレア」「ダブルオーガンダム」シリーズ エナジーソード HALOフィギュア「アービター」「エリートSPEC OPS」 ロッド・ウォンド(長杖・短杖) レイジングハート各種モード Figma「魔法少女リリカルなのは StrikerS 高町なのは バリアジャケット Ver.」 figma「高町なのは The MOVIE 1st ver. 」 ナイトメアズソウル ダンボール戦機「ナイトメア」 サイス(鎌) プラモデル系 MSGウェポンユニット11「ブーメラン・サイズ」 1/144ガンダムデスサイズ 1/144ガンダムデスサイズヘルカスタム 1/144フォビドゥンガンダム ジョーカーズソウル ダンボール戦機「ジョーカー」 フィギュア系 大鎌(名称不明、差し替えでオーラつきの刃付属) リボルテック クイーンズブレイド「アイリ」 figmaデッドマスター figma WRS(ホワイトロックシューター) バルデッシュサイスモード Figma「魔法少女リリカルなのは StrikerS フェイト・テスタロッサ バリアジャケット Ver.」 figma「フェイト・テスタロッサ The MOVIE 1st ver. 」 ランス・ガンランス ビームスピア ガンプラ「ジムストライカー」 ダブルブレード・ダブルセイバー リタリエイター ダンボール戦機プラモ「オーディーン」 リストレイター ダンボール戦機プラモ「オーディーンMk-2」 ビームナギナタ ガンプラ「ゲルググ系」 連結ビームサーベル ガンプラ「アカツキ」など GNツインランス ガンプラ「ダブルオーガンダム系(ツインソード除く)」 ダブルセイバー コトブキヤ レイキャシールVer.apsyイエローブーズ ソード(長剣・両手剣) ビームサーベル ガンプラ:宇宙世紀・連邦系→主にピンク ジオン系→主に黄色 アナザー系ガンダム→主に緑 GNソード各種 ガンプラ「ガンダムエクシア」「ガンダムアストレア」「ダブルオーガンダム」「ダブルオークアンタ」系 GNバスターソード ガンプラ「ガンダムスローネツヴァイ」「00ガンダムセブンソード/G」、「00クアンタ」 カタナ HALOフィギュア「スパルタン・ローグアーマーセット」 贄殿遮那(にえとののしゃな) figma「シャナ(黒髪 炎髪ver.)」 武器セット系 MSGウェポンユニット6「サムライソード・マチェット」鞘つきのメカ風味日本刀&鉈のセット MSGウェポンユニット11「ブーメラン・サイズ」ロングソードが付属 MSGウェポンユニット14「サムライソード2」組み換え可能な曲刀 MSGウェポンユニット15「ビーストソード」合体可能な大剣 MSGウェポンユニット25「サーベル&ハンマー」ビームサーベル(ピンク)、様々な形状の刃が付属 アックス、スラッシュアックス ヒートホーク ガンプラ「ジオン系」 デッドエンドG ヒート・ホーク ガンプラ「スーパーカスタムザクF2000」 ビームアックス ガンプラ「シナンジュ」 武器セット系 LBXカスタムウェポン1、MSGウェポンユニット5 ハンマー 武器セット系 LBXカスタムウェポン3、MSGウェポンユニット25 グラビディハンマー HALOフィギュア「ブルート・ウォーチーフテン」 タルタロス専用グラビディハンマー HALOフィギュア「タルタロス」 ティターニア ダンボール戦機プラモ「ジ・エンペラー」 ゼノンハルバート ダンボール戦機プラモ「ゼノン」 クロー・ツインクロー ミネルバクロー ダンボール戦機プラモ「ミネルバ」 投擲 ブーメラン MSGウェポンユニット11「ブーメラン・サイズ」 爆弾 フラググレネード HALOフィギュア「マスターチーフ」 プラズマグレネード HALOフィギュア「スカーミシャ・メジャー、グラント・マイナー、ODST、エリート・マイナー」 スパイクグレネード HALOフィギュア「ブルート・ストーカー」 ロングボウ・クロスボウ ハンドガン GNピストル ガンプラ「ガンダムアストレアTYPE-F」「ケルディムガンダムGNHW/R」 マシンガン ライフル DMR HALOフィギュア「カーター(ヘルメット付き) ガトリング 武器セット系 MSGウェポンユニット20「ガトリングガン」ぜんまい回転ギミック アーマードコア ウェポンユニット8「チェインガン CR-WBW78C」2丁付属 ショットガン ショットガン ガンプラ「ケンプファー」2丁付属、差し替えでストックの有/無 HALOフィギュア「エミール、スパルタン・スカウト(シアン)、UNSCトルーパーパック」 武器セット系 MSGウェポンユニット16「ショットガン」組み換え追加パーツ多数 アーマードコア ウェポンユニット14「ショットガン SAMPAGUITA」(馬鹿でかい) ランチャー ロッドガン HALOフィギュア「ブルート・ウォーチーフテン、スパルタン・ハヤブサ、エリート・ジェネラル、ANNIVERSARY仕様グラント」 バズーカ ジャイアントバズ ガンプラ「ドム」「ケンプファー」等 NGNバズーカ ガンプラ「ガンダムアストレアTYPE-F」 武器セット系 MSGウェポンユニット2、3、18 ロケットランチャー HALOフィギュア「スパルタン・EVA」 ミサイル ハンドミサイル系 ガンプラ「ガンダムアストレアTYPE-F」 MSGウェポンユニット4「マシンガン・ミサイルランチャー」 MSGウェポンユニット23「大型ミサイルランチャー」2個セット ミサイルコンテナ系 ガンプラ「アリオスガンダムGNHW/M」「1/550デンドロビウム」 ビット その他
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【スパイラル ~推理の絆~】7/7 〇鳴海歩/〇結崎ひよの/〇アイズ・ラザフォード/〇竹内理緒/〇浅月香介/〇高町亮子/〇ミズシロ・火澄 【SHUFFLE!】6/6 〇土見稟/〇リシアンサス/〇ネリネ/〇芙蓉楓/〇麻弓=タイム/〇緑葉樹 【リトルバスターズ!】6/6 〇直枝理樹/〇棗恭介/〇井ノ原真人/〇宮沢謙吾/〇三枝葉留佳/〇二木佳奈多 【つよきす】6/6 〇対馬レオ/〇蟹沢きぬ/〇霧夜エリカ/〇佐藤良美/〇鮫氷新一/〇伊達スバル 【CLANNAD】5/5 〇岡崎朋也/〇藤林杏/〇坂上智代/〇春原陽平/〇春原芽衣 【生徒会シリーズ】5/5 〇杉崎鍵/〇桜野くりむ/〇紅葉知弦/〇椎名深夏/○椎名真冬 【咲-Saki-】5/5 〇宮永咲/〇原村和/〇竹井久/〇片岡優希/〇須賀京太郎 【キラークイーン】5/5 〇手塚義光/〇高山浩太/〇長沢勇治/〇色条優希/〇綺堂渚 【恋する乙女と守護の楯】4/4 〇山田妙子/〇真田設子/〇笹塚隆平/〇桜庭優 【魔法先生ネギま!】4/4 〇ネギ・スプリングフィールド/〇犬上小太郎/〇長谷川千雨/〇那波千鶴 【操り世界のエトランジェ】4/4 〇睦月透真/〇闇宮冥/〇蒼蓮/〇山田太郎 【魔法少女リリカルなのは】4/4 〇高町なのは/〇フェイト・テスタロッサ・ハラオウン/〇ユーノ・スクライア/〇クロノ・ハラオウン 【ハヤテのごとく!】3/3 〇綾崎ハヤテ/〇三千院ナギ/〇マリア 【武装錬金】3/3 〇武藤カズキ/〇津村斗貴子/〇中村剛太 【東方project】3/3 〇紅美鈴/〇十六夜咲夜/〇森近霖之助 【寄生ジョーカー】2/2 〇藤堂晴香/〇葉山浩司 【永遠のアセリア】2/2 〇高嶺悠人/〇秋月瞬 【めだかボックス】2/2 〇黒神めだか/〇人吉善吉 【機動戦士ガンダムSEED DESTINY】1/1 〇シン・アスカ 【スパイラル・アライヴ】1/1 〇関口伊万里 78/78